KDDIとPlus M、日韓映画マーケティングの未来を切り拓く
2025年5月15日、KDDIは韓国の映画配給会社Plus M Entertainmentと日韓での映画共同マーケティングを推進するためのパートナーシップ基本合意書を締結しました。この提携により、両社は日本と韓国の映画市場における流通課題を解決し、映画作品の展開を強化する狙いです。
映画市場の課題と解決策
通常、日本と韓国の映画は配信のタイミングに違いが生じることが多く、公開までのタイムラグは約半年から1年にも及ぶことがあります。この差異は、映画の配給や興行体制の違いに起因しています。
KDDIとPlus Mは、こうした課題を解消するために、日韓同時公開を目指すことにしました。この取り組みでは、互いの作品を独占的に配給し、国境を越えたマーケティング戦略を展開するとともに、映画の楽しさを国内外の観客に届けていくことが重要視されています。
KDDIの取り組みと特典
KDDIは近年、Pontaパス会員向けに特典を充実させています。試写会をはじめ、映画割引クーポンの配布を行い、より多くのお客様に映画を楽しんでもらう努力をしています。また、2022年には「KDDI Pictures」という映画レーベルを立ち上げ、自社制作による魅力的なコンテンツを提供しています。
2024年には韓国映画の買付を開始し、これまで以上に特典の充実を図る予定です。こうした取り組みは、韓国映画の多様な魅力を引き出し、会員に対してさらなる価値を提供することを目指しています。
Plus Mのエンターテインメント展開
Plus Mは、韓国のエンターテインメント業界をリードする企業であり、映画やドラマの企画・制作・配給を手がけています。特にヒット作品である「犯罪都市」シリーズや「ソウルの春」など、興行面と作品性の両方で成功を収めています。こうした背景を持つPlus Mとの提携は、KDDIにとって大きな戦略的チャンスとなるでしょう。
今後の展望
今後、KDDIとPlus Mは名作映画のリマスター上映やリメイク版の共同開発など、時代を超えて愛される映画を新たに提供する方向で協議を進めていきます。こうした取り組みを通じて、観客に新たな映画体験を届けることが期待されています。
さらに、KDDIは2025年6月13日に公開予定の話題作「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」にも力を入れており、Pontaパス会員に特別価格での鑑賞を提供するなど、映画市場の活性化に向けた取り組みを続けています。
KDDIとPlus Mによるこの戦略パートナーシップは、日韓両国の映画市場を活性化し、観客に新しい感情体験を提供する未来を示唆しています。これからの映画がどのように進化していくのか、目が離せません。