Datadogが新たなログ管理機能を発表
2025年6月10日、ニューヨーク。オブザーバビリティとセキュリティの統合プラットフォームを提供しているDatadog, Inc.(NASDAQ: DDOG)は、その年次カンファレンス「DASH」にて、ログ管理製品群に新機能を追加したと発表しました。この新機能は、コストを抑えつつ、大量のログデータを効率的に管理することを目的としています。
コンプライアンスへの対応
特に金融、医療、保険といった厳しい法規制が求められる業界では、長期のデータ保持や監査対応が不可欠です。ログ管理は、脅威検知や障害対応に重要である一方で、柔軟性に欠け、運用コストが高いため、多くの企業にとって大きな課題となっています。Datadogは、その新機能によって、コンプライアンスを維持しながら効率的かつ拡張性のあるログ管理戦略を提供します。
Flex Logsの紹介
特に注目すべきは、Flex Logsという新機能です。このツールは、ログの保存コストと検索コストを分け、低価格での長期保存を可能とします。これにより、運用の効率化が図られ、可視性を維持しつつ、組織全体のログ、メトリクス、トレースを有効に分析できるようになります。
新機能の特徴
以下に、Datadogが発表したログ管理の新機能の概要を記載します。
1. Archive Search
顧客が保有するコールドストレージ上のログにも、再インデックス処理を行うことなくクエリが実行可能です。アーカイブされたログも、通常のログ検索と同様に操作でき、新たなツールやトレーニングが不要です。
2. Flex Frozen
この機能では、ログの保持期間を7年以上に延長することができ、外部アーカイブの管理が不要になります。コンプライアンス重視の環境向けにデザインされています。
3. CloudPrem
Datadogのインデックス作成および検索機能を、企業が自社のインフラに直接導入できる新機能です。これにより、データレジデンシー規制や社内要件に適応しつつ、従来と同じ操作が可能です。
さらなる最適化を目指して
Datadogのプロダクト担当バイスプレジデント、マイケル・ウェッテンは、「組織にはログデータの長期保持、迅速な検索、適切な場所での管理が求められている」と述べ、今回の新機能がこれらの要件をシンプルに実現することを強調しました。
今後もDatadogは、パフォーマンスや操作性を損なうことなく、コストと運用効率の最適化を図る方針です。
まとめ
このように、Datadogの新しいログ管理機能は、コスト削減とコンプライアンスの両立を支援し、企業がデータ管理をより効果的に行える環境を提供します。詳細については、
Datadogの公式ウェブサイトをご覧ください。