ヘラルボニーとサンカクシャが連携した新たな若者支援の取り組み
最近、特定非営利活動法人サンカクシャと株式会社ヘラルボニーが協力し、若者が社会へ一歩踏み出すための新しい企業研修ツールの制作プロジェクトが始まりました。若者の自立を支えることを目的に、サンカクシャにつながる15〜25歳の若者がこのプロジェクトに参加し、ヘラルボニーが展開する「HERALBONY ACADEMY」の新作を制作しました。
若者の「働きたい」を後押しする
サンカクシャは、親や身近な大人に頼れない若者が孤立せずに自立するための支援を行っています。近年、孤立や困窮状態にある若者の実態が次第に明らかになる中、サンカクシャはその解決策として、少しでも多くの若者たちに「働くことの楽しさ」や「社会とのつながり」を体感してもらうための機会を創出しています。最近の調査によると、つながりのある106人の若者の約8割が「働きたい」と考えている一方で、約6割は人間関係への不安から就労に踏み出せていないことが分かりました。
実際の仕事を通じて感じる成長
今回のプロジェクトでは、制作に先立ち、ヘラルボニーの担当者がサンカクシャの支援拠点「サンカクスクエア」を訪れました。その場で、研修プログラムの背景と想いを伝え、若者との交流会を行うことで、実際の業務に対する理解を深めました。若者たちは、普段触れることの少ない企業の方から直接意見を聞く中で、率直に取り組む姿勢を見せました。
実際に制作に参加した若者からは、作業が予想以上に大変だったものの、達成感を持って楽しく取り組めたという声が多く寄せられました。「自分に向いているかも」と感じた若者もおり、これが彼らにとって「働くこと」への自信につながったのです。
共通の価値観から生まれたコラボレーション
ヘラルボニーは「異彩を放て。」をスローガンに掲げ、障害のある作家が生み出すアートを広めることに力を入れています。この活動は、障害者の社会参画を後押しし続け、その価値を改めて位置付けるものです。こうした背景から、サンカクシャとのコラボレーションが実現しました。「誰もが社会の一員として役割を持てる場を作りたい」という想いが共鳴し、今回のプロジェクトが立ち上がったのです。
若者の新しい就労モデルを目指して
サンカクシャでは、今年7月から若者の就労準備を支える新拠点「サンカクスクエア」を開設し、地域や企業との連携を強化しています。この拠点では若者が安心して自信を育てられる環境を提供し、ひとりひとりの若者が次の挑戦へと繋がる道を模索しています。
企業や地域と共に新しい「若者応援経済圏」を構築するため、サンカクシャは今後も活動を続け、若者が自分の力を活かせる機会を広げていくつもりです。社会の一員としての価値を持つことは、今後の世代にも大切なことであり、この試みはそのための重要な一歩と位置付けられています。