特殊詐欺やフィッシング詐欺の最新動向を探る
トビラシステムズ株式会社は、特殊詐欺やフィッシング詐欺に関する調査報告を発表しました。2025年9月に行った調査では、詐欺電話や詐欺SMSの増加が顕著に見られ、特に国際電話や金融サービスをかたった手口が目立っていました。このレポートでは、その詳細を解説していきます。
1. 詐欺電話レポートの内容
トビラシステムズによる調査によれば、2025年9月に登録された迷惑電話番号の65.6%が国際電話であり、その割合は増加傾向にあります。特に注目すべきは、警察官を名乗り申告させようとする「ニセ警察詐欺」が急増していることです。北米からの電話が多く、具体的にはアメリカやカナダなどからかかってくるケースが多いとされています。
また、成田空港国際警察署を装った電話もあり、「あなたの名前が記載された遺失物がある」という内容で不安を煽る手口が多く見られました。このような電話に対しては、相手に信頼を持たせないためにも、会話は避け、すぐに切ることが推奨されています。
2. 詐欺SMSの増加傾向
詐欺SMSに関しては、金融・決済サービスを名乗る手口が45.8%を占めており、前月に比べて約10%の増加が見られました。具体的には、「三井住友カード」や「Mastercard」を名乗るSMSが多発しており、特に9月下旬には「アメリカン・エキスプレス」や「PayPay」に関するメッセージの増加が顕著でした。これらのSMSは本物に似せており、受取人が思わずクリックしてしまう危険性があります。
宅配業者を偽る手口も見られ、初めは信頼できるサービスを装って受取人に近づきます。特に「佐川急便」を名乗るSMSも引き続き報告されていますので、利用しないことが一番の対策です。
3. 任天堂を装った詐欺メールの急増
調査結果の中で特に目を引くのが、任天堂を装ったフィッシング詐欺の急増です。2025年10月18日以降、任天堂公式メールを模した偽メールが増加しており、偽のURLをクリックするとフィッシングサイトに誘導される仕組みになっています。ここでは、ニンテンドーアカウントの情報が盗まれるため、注意が必要です。特に新商品発売時や人気商品の抽選時には、こうした詐欺行為が活発化する傾向があります。
4. 今後の対策と注意点
詐欺対策のためには、日常的に受信するメールやSMSの内容に十分に注意を払うことが重要です。特に怪しい内容のメッセージには触れないようにし、公式のサービスからの情報は信頼できるサイトやアプリで確認することを心掛けてください。
さらに、迷惑SMS対策サービスの利用も効果的です。これにより、不審なSMSを自動で遮断することが可能なので、リスクを大きく減少させることができるでしょう。
5. トビラシステムズについて
トビラシステムズ株式会社は、特殊詐欺やフィッシング詐欺の撲滅を目的としたサービスを提供しています。約1,500万人に利用されている迷惑情報フィルタサービスを通じて、社会の安全に寄与する取り組みを続けています。トビラシステムズの公式サイトも利用して、最新情報を確認することが可能です。
参考リンク
このような状況を踏まえ、私たち一人一人が詐欺に対する認識を高め、注意を怠らないことが大切です。特に金融取引に関するメッセージには、慎重に対応しましょう。