日米協力で進化するAI造船技術の研究開発が始動
日米協力で進化するAI造船技術研究開発の始動
令和7年7月17日、国土交通省は造船業の生産性向上を目的としたAI技術の導入を本格的に進めることを発表しました。この取り組みの一環として、日米の連携によるAI造船技術の開発が開始されます。
1. 取り組みの背景
国土交通省では、昨年の10月に金子大臣とラトニック米国商務長官が締結した日米造船協力覚書に基づき、先進的な建造技術の研究開発を進めています。具体的には、船舶建造の各工程において使用されるAI造船ロボットの開発を行い、そのロボットを効果的に活用するためのAIシミュレーション基盤も整備しています。
このプロジェクトは、「研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)」の一環として位置づけられており、AI技術を活用して次世代造船所の実現を目指しています。
2. 日米連携による具体的なプロジェクトの開始
今回の発表では、最近(7月6日から10日)に米国の開発チームが来日し、日本側との共同研究開発プロジェクトが本格的に始動しました。このプロジェクトでは、AI造船ロボットの運用に必要な生産工程シミュレーション基盤の開発が行われます。
日本側と米国側の開発チームは、造船所での現場の状況や課題を確認しながら、今年度末までにロボット動作の検討を行うためのAIシミュレーション基盤の構築を目指します。また、開発スケジュールや役割分担、日米の造船所での実証方法についても確認しています。
参加大学と企業
このプロジェクトには、米国側からミシガン大学、マサチューセッツ工科大学、米国船級協会(ABS)が参加し、日本側からは大阪大学、横浜国立大学、MTI、日本海事協会、名村造船所、福岡造船など多くの機関が協力しています。
3. 期待される成果
このAI造船技術の導入により、日本の伝統的な造船業に新たな技術革新がもたらされ、競争力をさらに高めることが期待されています。また、効率的な生産プロセスにより、環境への負担軽減にも繋がるでしょう。
国土交通省は、この研究開発が将来的に国際的な造船業の発展にも寄与することを目指しています。これからの進展に注目が集まります。