プルーフポイントがNucleiを買収
2025年5月21日、カリフォルニア州サニーベールで、サイバーセキュリティのリーディングカンパニーであるプルーフポイントが、Modern Workplace Communicationの分野においてAIによるデータ強化やコンプライアンスアーカイブを専門とするNuclei, Inc.を買収したことを発表しました。この買収により、プルーフポイントはすでに市場で提供しているデジタルコミュニケーションガバナンス(DCG)のサービスを一層強化することができます。
買収の背景とメリット
プルーフポイントは、Nucleiの先進的な技術を取り入れることで、さまざまな労働環境におけるコミュニケーションの取得、保持、分析を可能にします。具体的には、Microsoft Teams、Slack、Zoom、Webexなどのプラットフォームでのコミュニケーションを管理することで、ユーザーはコンプライアンス準拠を容易にし、データのインサイトを得ることができるようになります。
プルーフポイントのDCGビジネスユニットのシニアバイスプレジデントであるハリー・ラバナ氏は、この買収によって「世界で最も先進的かつ包括的なAI搭載のデジタルコミュニケーションコンプライアンスプラットフォームを提供するという使命が加速する」と述べています。これにより、特に規制の厳しい業界において、企業が遵守を強化しつつ重要な情報を引き出す手助けとなります。
Nucleiのプラットフォームの特長
Nucleiは、以下のようなメリットを企業にもたらします:
- - データ取得とアーカイブ: 数百のアプリケーションから自動的にデータを取得し、アーカイブする機能を備えています。このプラットフォームは100以上のツールと連携しており、コミュニケーションデータを効率的に管理します。
- - AIによるデータエンリッチメント: Nucleiの技術は、120以上の言語に対応した音声認識やリアルタイム文字起こし、さらには自動翻訳機能が組み込まれています。これにより、異なる言語を話すチームメンバー間のコミュニケーションも円滑になります。
- - スムーズな統合: 既存のアーカイブサービスとのシームレスな統合も可能で、プルーフポイントや他の主要なコンプライアンスアーカイブサービスとともに使用することで、規制遵守をより確実にします。
- - セキュリティとスケーラビリティ: Amazon Web Servicesに基づいたサーバーレスアーキテクチャを採用し、リアルタイムのコンプライアンスと強固なセキュリティを提供します。
人間中心のアプローチ
プルーフポイントのビジョンは、企業が人間のコミュニケーションから得られる貴重なインサイトを最大限に活用し、リスクを管理し、プロセスを自動化することにあります。Nucleiのプラットフォームを通じて、組織はコミュニケーションデータを整理し、実行可能な情報を引き出すことができるようになります。
Nuclei CEOのエリック・フランゼン氏は、「我々の目的は、規制に準拠しつつ、職場のコミュニケーションを効率的に管理することで、世界中の企業が業務の生産性を向上させることを支援することです」と述べています。
最後に
プルーフポイントは、2025年のGartnerマジック・クアドラントにおいてデジタルコミュニケーションガバナンスおよびアーカイブソリューション部門でのリーダーとして認定されており、その実績は高く評価されています。各企業においても、今回の買収を機に新しいコミュニケーション環境の構築や規制遵守への取り組みを強化していくことが期待されます。
より詳しい情報は、プルーフポイントの公式サイトを訪問しご確認ください。
プルーフポイント デジタルコミュニケーションガバナンス情報