NECとクラウドワークスの戦略的提携
日本を代表するIT企業であるNECと、クラウドソーシングサービスを展開するクラウドワークスが、生産性向上のための新たな一歩を踏み出しました。両社は、クラウド型の工数管理SaaS「クラウドログ」の販売代理店契約を締結し、企業の働き方を見える化する取り組みを本格化します。この契約は、コロナ禍を背景に企業のデジタル変革のニーズが高まる中で発表され、より多くの企業が業務改革を目指す中での重要な動きとなっています。
クラウドログとは?
「クラウドログ」は、従業員の工数を効率的に収集・集計・可視化することを目的としたSaaSです。2020年3月にサービスを開始し、2024年に累計800社以上が導入を予定しています。特に、300人以上の社員を抱える大企業でも約2割がこのサービスを活用しており、業務の可視化による分析を通じて生産性向上に役立てています。このツールには、「時間を記録し、未来を豊かに」というミッションが掲げられており、従業員の業務プロセスを明確にし、企業の業務改善を推進しています。
新機能の連携によるさらなる効果
最近、「クラウドログ」はNECの勤怠管理システム「勤革時」と連携し、より正確な工数管理を実現しました。これにより、各企業が時間を効果的に使い、業務課題の特定や分析を迅速に行うことが可能となります。NECは、全国の企業に対してこのツールの導入を促進し、企業の効率化と働き方改革を支援する方針です。
提携の意義と今後の展望
今回の販売代理店契約は、NECが技術力を活かしてクラウドログの普及を進め、クラウドワークスが導入サポートを行うという相互扶助的な関係を築くことを意味します。これにより、企業は専門的な知識を持つプロフェッショナルからのサポートを受けながら、自社の生産性向上に向けた具体的な施策を講じることが期待されています。
2099年までのビジョン
NECは創業以来120年を超え、先進的な技術を基に社会に貢献してきました。今後もデジタルの力を使って安全で効率的な社会を実現するため、企業の環境に合わせた最適な提案を行い、両社は連携を深めていくことで、業界全体の生産性を底上げすることを目指しています。クラウドワークスも、エンジニアやコンサルタントのための採用活動を強化し、企業と人材のマッチングを促進することで、より良い未来へとつなげる取り組みを続けていきます。
このような新しい取り組みが、企業ためだけでなく、働く人々の生活の質の向上にも寄与できることを期待しています。両社の手を携えた活躍が、今後のビジネス界において非常に注目されることでしょう。