高齢化社会における新たなご遺体管理システム『GAZELLE(仮称)』
高齢化が進む現代社会において、2022年の死亡者数は150万人を超え、2040年には168万人に達すると予測されています。これは、厚生労働省の調査によるもので、多死社会が現実のものとなっています。この影響で火葬場の予約が取りづらくなり、遺体の安置期間が長引くことが新たな課題として浮上しています。こうした状況を受け、株式会社アイオイ・システムが開発したのが、最新のご遺体管理システム『GAZELLE(仮称)』です。
システムの概要
『GAZELLE』は、2023年4月から96の施設での実証試験が開始され、2024年5月には同業他社向けに正式にリリースされる予定です。このシステムは、葬祭業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を可能にし、ご遺族や業界全体に安心と安全を提供することを目指しています。
このシステムは、ご遺体に貼付されるバーコードと、棺に取り付けられるRF-IDタグによって、管理が行われます。これらは当社の葬祭基幹システム「ZEBRA+(仮称)」と自動的に連携し、ご遺体の情報や出棺日時を登録します。斎場の出入口にはアンテナが設置されており、棺が通る際にRF-IDタグの情報を瞬時に読み取ります。この情報が一致した場合には問題なく出棺が行われますが、もし時間に不一致や未照合情報がある場合は、警告灯と音声アラートで知らせる仕組みになっています。このようにして、葬儀施行業務のDX化が図られ、省力化とともにミスやトラブルを防ぐことが可能になります。
フューネラルビジネスフェア2024
『GAZELLE』のリリースに先立ち、2024年5月29日から30日まで、パシフィコ横浜で開催される「フューネラルビジネスフェア2024」において、同社が出展します。そこで新システムについての説明やデモが行われる予定です。このフェアは、葬儀業界の最新情報を得る良い機会であり、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいイベントです。
- - 開催日時: 2024年5月29日(水)10:00〜17:00、30日(木)10:00〜16:30
- - 会場: パシフィコ横浜展示ホールC・D(1F)
- - 住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
- - アクセス: みなとみらい駅から徒歩10分、桜木町駅から徒歩12分、横浜駅からタクシー7分
予約は公式サイトで受付中です。
公式サイト:
フューネラルビジネスフェア2024
株式会社アイオイ・システムとabs株式会社の概要
新システムの開発を行った株式会社アイオイ・システムは、1984年に設立され、東京都品川区に本社を構えています。同社は物流や製造関連システムの開発、販売を手掛けており、最新のテクノロジーを駆使した製品を提供しています。
一方、abs株式会社は2015年に設立され、冠婚葬祭のITサポートを行う企業です。両社の連携により、葬儀業界に新たな風を吹き込むことが期待されています。
高齢化社会におけるご遺体管理の現状の課題を、テクノロジーで解決する『GAZELLE』の登場は、業界全体に新たな安心感をもたらすことになるでしょう。