ワコーメタルの挑戦
2023-12-27 16:25:35
同志社大学との産学連携でアウトドア製品を開発するワコーメタルの挑戦
産学連携の新たな形、ワコーメタルと同志社大学
有限会社ワコーメタルは、板金加工を専門とする大阪府摂津市に拠点を置く企業です。2023年の夏から、同志社大学の学生との産学連携プログラムを展開しており、その一環として新次元のスマートBBQスタンド"standish"の共同開発に挑戦しました。このプロジェクトは、製造業の未来を切り拓く一助となることを目指しています。
プロジェクトの背景
この取り組みは、現在製造業が直面する深刻な人材不足や、業界の魅力を次世代に伝えることを目的としています。学生たちは、製品の企画から販売までのプロセスを実践的に経験することで、貴重なスキルを身に付けています。
ワコーメタルとは
創業20年以上の歴史を持つワコーメタルは、主に受配電盤の筐体を製造する板金加工業者です。「もの造りからものがたり創りへ」を企業理念として掲げており、物の価値を高め、社会に貢献することを目指しています。コロナ禍を経て業績が回復しつつある中で、日野代表は新しい挑戦の重要性を痛感していると言います。「下請けだけでは成長が難しい」との危機感から、企業のブランディングに力を入れ始めました。
新たな取り組み
ブランディング戦略として、Webサイトの立ち上げや社内環境の改善に着手。また、月に1回のランチミーティングを通じて、社員同士のコミュニケーションを深める試みも始めています。このような取り組みが功を奏し、従業員満足度が向上しているのです。
インターンシップの実施
ワコーメタルは、インターンシップを通じて学生たちとコラボレーションし、オリジナルブランドの開発に着手しました。アウトドア製品のニーズを調査するため、BBQ実践から課題を抽出し、約50個のアイデアを生成。その中から「standish」という製品が選ばれました。このプロジェクトでは、大学生の斬新な視点が活かされ、互いに学び合う場が提供されています。
スマートBBQスタンド「standish」
新商品「standish」は、BBQの際に皿が散乱する問題や、風で紙皿が飛んでしまう悩みを解決するために誕生しました。レイアウトの工夫として、縦の空間を活用したデザインが特徴です。開発した上田さんは、おしゃれなアフタヌーンティースタンドのアイデアをもとに、機能性と美しさを兼ね備えた商品を提案しました。
学生たちの感想
インターンシップを経験した学生たちは、プロジェクトを通じて多くの学びを得たと振り返ります。自分自身の成長を実感し、それぞれの視点でのアイデア交換が重要であることを理解したと語っています。特にデザインの決定には苦労したものの、多様な意見を尊重することの大切さを学びました。
ワコーメタルの今後
今後もワコーメタルは、新製品の開発を継続し、BtoB企業からの脱却を目指しています。社員の意識改革や新しい挑戦を通じて、より多くの人に認知される企業へと成長していくことが期待されます。産学連携の成功事例として、ワコーメタルのブランド力がさらに高まることでしょう。
最後に、スマートBBQスタンド「standish」は、クラウドファンディングサイトMakuakeにて好評発売中です。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
会社情報
- 会社名
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有限会社ワコーメタル
- 住所
- 大阪府摂津市鳥飼本町2丁目12-32
- 電話番号
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