NECネクサソリューションズ、イチネンケミカルズの基幹システムを刷新し業務効率を改善

NECネクサソリューションズ、イチネンケミカルズと協業

業務課題に対応した新基幹システムの導入

NECネクサソリューションズ株式会社（以下NECネクサ）は、化学品を扱う株式会社イチネンケミカルズ（以下イチネン）と協力し、特有の業務ニーズに応じたERPシステム「EXPLANNER/NX」を導入しました。このシステムは、生産管理体制、業務処理、経営判断の3つの重要な領域での業務改革を目指しています。

イチネンケミカルズは、潤滑剤、防錆剤、洗浄剤など様々な化学製品を手掛けるメーカーです。200社以上のサプライヤーとの連携により、競争力を高める戦略を進めていますが、古くなった基幹システムの限界が課題となっていました。新たなERPシステム導入により、標準化や効率化が進むことが期待されています。

課題の明確化と新システムの選定理由

これまでイチネンが使用していた基幹システムは、稼働から15年以上が経過し、柔軟性や処理能力の面での限界が露呈していました。特に、化学製品における「製法の管理」「特殊な在庫管理」「原材料投入の管理」などのニーズに応えるためには、専用のシステムが必要とされていたのです。

そこで、NECグループ内での豊富な導入実績をもつ「EXPLANNER/NX」が選ばれることとなりました。これは、化学製品製造特有の機能を有し、業務の複雑さに適応できる包括的なシステムであるためです。

導入成果と具体的な改善点

「EXPLANNER/NX」の導入により、イチネンの生産管理体制は大きく変化しました。まず、見込み生産品と受注生産品を一元管理できるようになり、MRP（資材所要量計算）による業務が実施されるようになりました。これにより、従来発生していたヒューマンエラー、すなわち原材料の発注漏れを防ぐことができるようになりました。

さらに、ハンディターミナルを導入し、製造や出荷などの情報をリアルタイムで管理可能にしました。これにより、精緻なロット管理が実現できただけでなく、製品の流れをよりスムーズにすることが可能となったのです。

業務オペレーションの標準化も進みました。特に各部門間での業務フローが統一され、直送品に関してはシステム上で自動発注が行われるようになり、納期のリードタイムも大幅に短縮されました。

経営判断に必要な情報も迅速に把握できるようになり、月次決算の締め日が従来の4営業日から3営業日に短縮される結果が出ています。これにより、経営陣は迅速な意思決定を行うためのデータをリアルタイムで得ることができるようになりました。

導入事例の詳細と今後の展望

今回の導入事例は、イチネンケミカルズの経営改革にとって重要な一歩であり、他の化学品メーカーにとっても参考となることでしょう。NECネクサは、今後もさらなる業務改善を実現すべく、様々なサポートを提供していく意向を示しています。

「EXPLANNER/NX」の詳細や、イチネンケミカルズの導入事例についてのリーフレットは、NECネクサソリューションズの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。