キャンセルリスクを理解する:一棟貸し専門サイトTABILMOのデータ分析
貸別荘やコテージ、民泊などの一棟貸し専門予約サイト『TABILMO』を運営する株式会社タビルモは、宿泊業界におけるキャンセルリスクに関する新たなデータを公開しました。この分析では、90日前にした予約の4割がキャンセルされる可能性が示され、オーナーにとっての重要な情報が提供されています。
調査背景:キャンセルが致命傷になる一棟貸し
一般的に、ホテルと異なり一棟貸しや民泊は「1日1組限定」なことが多いため、1件のキャンセルがその日の稼働率を100%から0%にしてしまう危険性があります。この状況に対応するため、タビルモはこの予約キャンセルのリスクを明らかにするために、多角的にデータを分析しました。
90日以上先の予約は幻のような予約になる
具体的なデータ分析の結果、予約からチェックインまでの日数に応じたキャンセル率が異なることが分かりました。特に、リードタイムが90日以上の予約は、キャンセル率が約26.88%に達し、直近予約(0-7日)と比較して約5.8倍のリスクがあることが示されました。これは、長期間にわたるスケジュール変更の可能性が高く、それに伴うキャンセルも増えるためです。実際に、90日以上の予約の約3〜4割が消えてしまう可能性があるため、オーナーはこの点を把握した管理が必要です。
キャンセルリスクを高める要因
1.
高単価予約の危険性
宿泊金額別の分析では、金額が高いほどキャンセル率も高いことが分かりました。低価格帯のキャンセル率は約14.91%ですが、高価格帯、特に10万円以上になると20.80%まで上昇し、予約の質が高いとされる顧客でも、他の選択肢に流れることが多いことがわかりました。
2.
大人数グループの予約リスク
宿泊人数に着目すると、特に16人以上の大人数グループのキャンセル率が高い傾向が見られました。中規模団体のキャンセル率は25.45%で、幹事の調整が難航し、計画が頓挫しやすくなっています。
3.
季節による影響
月別のキャンセル率では、12月のキャンセル率が21.95%と最も高く、年末年始の予定変更や体調不良のリスクが影響しています。逆に、6月のキャンセル率は7.14%と低く、計画的な旅行者に支えられています。
オーナー向けの具体的な対応策
タビルモは、分析の結果を元に一棟貸し施設のオーナーへのキャンセルリスク軽減に向けていくつかの施策を提案しています。例えば、90日以上先の予約には、キャンセルリスクを考慮したインセンティブを設計し、柔軟なキャンセルポリシーを検討することが重要です。
対策の具体例
- - 限定的な早期予約割引を導入し、リスクに見合った魅力を持たせる。
- - キャンセル料体系を見直し、一定の期間内ならば無料キャンセルを認め、その後段階的にキャンセル料を設定。このようにして、オーナーとゲストの安心感を両立させます。
- - 大人数グループには、「人数変更はキャンセルなしで可能」との柔軟な条件を提示し、全体のキャンセルを防ぐ工夫が求められます。
まとめ
自社データをもとにしたこの分析は、オーナーにとって重要な情報と新たな戦略を提供しています。一棟貸し宿泊施設は、特有のリスクを持つため、注意深い管理と効果的な対策が求められます。タビルモのデータ分析を通じて、キャンセルリスクに対抗し、ビジネスを守るための方策を確立していくことが大切です。