現場作業者の安全を守る新機能
IIJ(インターネットイニシアティブ)は、現場で働く人々の健康を守るための新しいサービス「熱中症リスク予測」を開始しました。これは、WBGTセンサー(暑さ指数測定器)とウェアラブルセンサーを組み合わせて、作業者の熱中症リスクを予測する機能です。この新機能の導入により、個々の運動量と暑さへの適応度を考慮した、よりパーソナライズされた熱中症リスク管理が可能となります。
熱中症リスクの現状
近年、気候変動の影響で猛暑が続いており、職場での熱中症による死亡者数は2024年までの3年間連続で30名に達することが予想されています。この深刻な状況に対処するため、2025年6月から特定の環境下での熱中症対策が法律で義務化されることが決定しました。特に、屋外で働く現場作業者にとって、この法律は大きな意味を持つことになります。
個人に合ったリスク予測
新機能では、WBGTセンサーによる周囲の温度測定に加え、作業者が装着するウェアラブルセンサーで心拍数をリアルタイムで計測します。これにより、作業者の強度や活動レベルを数値化し、熱中症リスクが「高」「中」「低」「対象外」の4段階で評価されます。この個人単位のリスク評価は、安全性を高めるための重要な指標となるでしょう。
早期発見とアラート通知
熱中症リスクが高まった場合、設定された管理者にメールやTeams、Slackで迅速に通知されます。これにより、作業者は適切なタイミングで休憩を取り、水分補給をすることが促され、重篤な症状を防ぐ助けとなります。こうした実際の現場での活用は、安全な職場環境作りに大きく寄与します。
利用条件とセンサーについて
IIJセンシングデータマネジメントサービスを利用している企業は、追加の費用なしでこの新機能を活用できます。ただし、機能を利用するためには特定のセンサーを購入する必要があります。必要なセンサーには、WBGTセンサーと心拍数を測定するウェアラブルセンサーが含まれています。
未来の安全管理に向けて
IIJは、今回の新機能を通じて、今後ますます職場の安全管理や業務の品質向上に寄与していくことを目指しています。また、この機能は医療機器ではなく、熱中症対策の補助ツールであることを理解し、正しい使い方を推奨しています。体調に異変を感じた場合は、すぐに利用を中止し専門医に相談することが重要です。
今後もIIJは、センシングデータを駆使してより良いビジネス環境を提供していくでしょう。