IT業界での転職に関するアンケートの結果
株式会社イードは、キャリアアップやリスキリングに関する情報サイト「ミツカル学び」で、IT業界での転職に関するアンケートを1255名に対して行いました。この調査の期間は2024年5月27日から6月3日までで、インターネット調査方式を用いて実施されました。今回のアンケートは、IT業界での転職経験者に焦点を当てています。
アンケート回答者の概要
調査に参加した回答者のうち、最も多かったのは40代で、35.2%が「40~49歳」、次いで35.1%が「30~39歳」となっております。回答者はほぼ半々の男女が参加したものの、女性がわずかに多かったことが特徴的です。特に注目すべきは、回答者の65.8%が関東地方在住であり、IT業界の多様性と集中度を示しています。
また、回答者の中では98.6%が会社員で、51.4%が技術系の職に従事していることが確認されました。これは、IT業界の転職希望者が技術者に偏っていることを示すデータです。
求人選びで重視されるポイント
アンケート結果を見たところ、IT業界の求人を選ぶ際に最も重視されているポイントは「年収」、「職種」、そして「休日」ということが判明しました。年収は特に意識される要素であり、これに続いて勤務地や雇用形態、リモートの有無が求められることが分かりました。
転職後の年収については、700万円以上が15.4%で最多という結果が出ています。国税庁のデータを参照すると、日本全体の給与所得者の平均年収は458万円であるため、IT業界の転職者は平均的な年収を上回っていることが測られます。
IT転職サービスの利用実態
登録したことのあるIT転職サービスについて尋ねたところ、「リクルートエージェントIT」、「ビズリーチIT」、「ビズリーチ」がトップ3に入っています。しかし、約40%の人が特に転職サービスを利用しないと回答しており、直接的な転職活動が行われていることも分かります。
調査の中で、IT転職サービスを利用している方の約6割が乗り換えを考えていると回答しており、利用者は柔軟に転職サービスを変えようとしているようです。乗り換える理由としては「紹介求人が似たようなものばかり」が最も多く、次いで年収が予想より低いことやサポートの不十分さが挙げられています。
さらに、転職サービスを乗り換える際には「自分の実績に見合った年収が上がること」が求められているとのこと。他にも、「ブラックな会社の求人がない」や「ホワイトな職場の求人が多い」という要望もあり、転職希望者は労働環境の良さを重視していることが読み取れます。
まとめ
今回の調査を通じて、IT業界での転職者が年収や労働環境に強い関心を持っていることが明らかになりました。今後も、キャリアアップやリスキリングに関する情報がさらに多くの人々にとって価値あるものとして提供されることが期待されます。