Essential EnergyとKrakenの革新的提携
オーストラリア最大の配電事業者である
Essential Energyは、エネルギー業界向けクラウドソリューションを提供する
Kraken Technologiesとの提携を発表しました。この連携により、両社は新しい配電ネットワーク管理プラットフォーム
「Kraken Distribution」の開発に乗り出しました。これにより、エネルギーの配電、発電、小売などのバリューチェーンを統合し、柔軟で効率的なエネルギーサービスを実現していくことが期待されています。
技術の革新がもたらす利点
近年、オーストラリアでは大規模な再生可能エネルギー発電所や家庭用の太陽光発電、蓄電池の導入が急速に進んでおり、電力のフローが双方向化しています。これにより、料金システムの複雑さが増大していますが、
「Kraken Distribution」はこうした複雑なデータのリアルタイム処理を可能にし、顧客に対して柔軟で公正な料金体系を提供します。この新しいシステムは、配電業務の効率を高め、顧客体験を向上させることが目指されています。
国際的な展開へ
さらに、Essential Energyの水道部門である
Essential WaterもKrakenを利用することに決定しました。これにより、Krakenは英国以外で初めて水道業界向けのサービスを提供し、国際展開を加速します。すでにUKでは約20%の水道サービスを支えるプラットフォームとして稼働しており、その技術を活かして水道分野のデジタル化が進められるでしょう。
経営陣の見解
Kraken TechnologiesのCEOである
アミール・オラド氏は、「Essential Energyとの提携は、我々にとって大きな節目であり、配電事業者向けにエネルギーバリューチェーン全体をカバーできることを意味します。また、水道事業の国際展開も開始することができ、技術の即応性を証明する結果となっています」と述べています。
一方、Essential EnergyとEssential WaterのCEOである
ジョン・クリランド氏は、「Krakenとの協力により、顧客に対する革新的なプラットフォームを提供し、顧客体験の向上と業務効率化を共同で実現することができると信じています。このパートナーシップはエネルギー転換期の配電業界において非常に重要な一歩です」とコメントしています。
Essential Energyの基本情報
Essential Energyは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州および南クイーンズランドの一部地域で、約90万件もの顧客に電力を供給しています。同社のネットワークは州内の約95%をカバーし、広大な面積にわたって約140万本の電柱を管理しています。その使命は地域社会に安全で信頼性の高い電力供給を行うことであり、技術革新を通じて次世代ネットワークづくりに尽力しています。
Essential Energyの公式ウェブサイト
Kraken Technologiesについて
Kraken Technologiesは、エネルギー業界のデジタルトランスフォーメーションを実現する唯一の統合プラットフォームを提供し、 EDF Energy、E.ON Next、Octopus Energy、Origin、東京ガスなど、世界中の主要ユーティリティ企業に採用されています。現在、7,000万件以上のエネルギー契約を管理しており、家庭用の仮想発電所や大規模蓄電池システムの運用支援も行っています。AIと機械学習を活用した自動化により、運用効率と顧客満足度を劇的に向上させ、多大なコスト削減を実現しています。
Kraken Technologiesの公式サイト
お問い合わせ先
Kraken Technologies Japan合同会社
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