2025年5月の電気自動車販売動向をマークラインズが発表

2025年5月の電気自動車販売動向

2025年5月、マークラインズ株式会社が発表した電気自動車（以下、EV）販売月報によると、世界の主要15カ国におけるEVの販売台数が143.1万台に達し、前年同月比で23.1%の増加を記録しました。この数値は、自動車販売の全体においても重要な指標となっており、EVの市場は著しい成長を見せています。

販売台数の詳細

5月のEVシェアは26.6%であり、前年同月と比較して3.8ポイントの増加が見られました。特に、前年同期比での増加率が高く、全自動車販売台数の24.3%を占めているというデータからも、EVの人気が高まっていることが分かります。

この月のデータには、中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランスなどが含まれています。このように多国籍の市場を分析することで、地域ごとの特性や動向も明らかになってきます。中国やドイツ、英国では特に販売台数の増加が目立ち、今後の市場展開に期待が寄せられています。

主要メーカーの販売動向

販売台数のトップは中国のBYDで、31.8万台を販売しましたが、前月からは0.5万台の減少となりました。それに続くのがGeelyで、15.9万台と前月から1.6万台の増加を見せました。次いでTeslaが10.1万台で、こちらは前月比において2.2万台の増加です。

GMグループは8.7万台で前月比での減少が見られ、VWグループも8.5万台となり、微増にとどまりました。これらのデータから、特に中国市場においては国産メーカーがプラス成長を遂げている一方で、テスラは欧州市場への対応が課題となっています。マスクCEOとトランプ前大統領の対立が影響を与える中で、テスラがどのようにこの市場での地位を確保するかは注目のポイントです。

今後の市場展望

5月はHV（ハイブリッド車）の販売も行われ、41.2万台が販売されましたが、こちらは前月比で9.9%の減少。自動車全体の中での割合も7.7%となり若干の鈍化が見られます。それでも前年同月比では7.4%の増加を見せており、依然として安定した人気を保っています。

累計販売台数を見ると、今年1月から5月までに634.4万台が販売されており、前年同期比で31.0%の増加となっています。全体の自動車販売に対するEVのシェアの拡大は、電動化への切り替えが進んでいることを示しています。

データの信頼性

なお、今回のデータには一部推計値が含まれていますが、多くの国において信頼できる台数データが提供されています。特に中国のデータは輸出台数を除く集計値であり、より正確な国内市場の状況を映し出しています。

詳しいデータやその他の市場分析は、マークラインズの公式サイトで確認できます。EVの今後のトレンドについても、引き続き最新の情報が提供される予定です。

電動化が進む中、消費者のニーズや政策の動向を反映した情報は、今後の市場予測において欠かせない要素となるでしょう。