脳を活性化する運動
2024-07-24 18:13:34

短時間の軽運動が子どもの脳を活性化!実験結果の新発見

短時間の軽運動が子どもの脳を活性化!



近年、子どもの運動不足が問題視されていますが、短時間の軽運動が子どもの脳血流にプラスの影響を与えることが早稲田大学の研究チームによって明らかになりました。この研究は、41名の小中学生を対象に、軽運動中の脳血流変化を測定することで行われました。

研究の背景と目的


早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の内藤隆博士らは、短時間の運動が脳の機能に与える影響に興味を持ち、この実験を実施しました。対象となったのは、小学5年生から中学3年生までの子どもたちで、彼らの脳血流の変化を専用機器「fNIRS」を使用して測定しました。

実験内容と結果


研究者たちは、7種類の軽運動を行いながら脳血流を観測しました。その中で、単調なストレッチ(両手を組んで上に伸ばす等)では脳血流の変化があまり見られなかったのに対し、身体的・認知的負荷を伴う運動(体を捻る、手指の体操、片足立ちなど)では脳血流が著しく増加することが判明しました。これにより、特定の運動が子どもの認知機能向上に寄与する可能性が示唆されました。

社会への影響


この研究の成果は、教育現場において誰もが取り組みやすい脳を活性化する運動プログラムの構築に貢献すると思われます。さらに、身体活動が少ない成人や高齢者の認知機能維持のための基礎データとしても活用されることが期待されています。ただし、脳血流の増加が実際に認知機能の向上につながるかについては、より多くの検証が今後必要です。

今後の展望と課題


研究チームは、短時間で行える運動プログラムの開発に向けて、前頭前野の血流を高めやすい動きを組み合わせたプログラム作成を計画しています。この運動プログラムが実行機能の向上に直結するかを検証し、広く普及させることを目指しています。特に、座りがちな生活を送る子どもたちに向けて、手軽にできる運動方法を提供することが重要です。

研究者の意見


内藤博士は、「身体を動かすことが発育と健康維持に重要であることに変わりはない。この研究成果をもとに、実践しやすい運動プログラムを開発し、学校や塾での導入を進めたい」と述べています。これにより、多くの子どもたちが楽しみながら運動し、より良い発育を促進できることが願われています。

論文情報


この研究成果は、2024年7月6日に『Scientific Reports』に発表され、具体的な内容は以下のリンクから確認できます。ぜひ、今後の研究成果にも注目してみてください。
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