広島県中山間地域の人材活用支援が進化する
株式会社みらいワークス(本社:東京都港区、代表取締役社長 岡本祥治)は、広島県の中山間地域において「外部人材活用支援企画運営業務」を3年連続で受託したことを発表しました。この事業は、地域の中小企業と都市部のプロフェッショナル人材を結びつけるための取り組みであり、地域活性化への強い期待が寄せられています。
背景にある地域格差
日本の多くの地域では、大都市圏と地方との間で深刻な地域格差が広がっており、その中でも中山間地域は特に深刻な状況にあります。広島県においても、若者の流出や人口減少が続き、多くの地方自治体が経済活性化と持続可能な社会維持に向けて困難な問題を抱えています。特に広島県の中山間地域は、豊かな自然環境が広がる一方で、その魅力を十分に活かせていないという現実があります。
広島県は「都市部にはない魅力や豊かさを地域の資産として再認識するべき」として、中山間地域に人づくり、仕事づくり、生活環境づくりの三つの柱を掲げて地域振興を推進しています。そこで、みらいワークスは2020年度から続く副業マッチングサービス『Skill Shift』を通じて、外部人材を活用する取り組みを行うことで各地域の企業を支援しています。
業務内容と具体的な取り組み
今回の業務には、県内中小企業を対象としたセミナーの企画、企業に対する外部人材活用の支援、PR資料の作成、地域経済団体向けの勉強会の開催、外部人材活用支援事業の効果検証などが含まれています。これにより、地域の中小企業と都市部の人材との間でのマッチングを進め、外部人材を利用した経営課題の解決を図ります。
具体的な対象地域には、府中市、三次市、庄原市などの全域中山間地域のほか、広島市や呉市などの一部中山間地域も含まれています。昨年度のマッチング事例として、MIRASAKA DESIGN株式会社の取り組みが挙げられ、この成果は地域への信頼関係構築にも寄与しています。
広島県の魅力と地域に根ざした活動
広島県は、自然豊かな北部中国山地と穏やかな南部瀬戸内海が魅力の地域です。製造業が盛んな一方で、観光地としても有名で原爆ドームや厳島神社といった世界遺産が多くの観光客を引き寄せています。中山間地域は県土の約7割を占め、約38万人が住むエリアであるため、その振興は地域経済の発展において重要な役割を担っています。
豊かな自然環境や特産物の魅力を最大限に引き出し、地域ごとの個性を活かした産業創出は、持続可能な地域活性化の鍵となります。2023年度も地域との信頼関係を大切にし、外部人材を活用した新たな取り組みが期待されています。
まとめ
地域と都市部の人材がともに発展することで、新たなビジネスチャンスと地元の中小企業の成長を促進し、バラエティに富んだ地域社会の構築を目指すこの取り組みは、広島県にとって重要なステップであり続けます。みらいワークスの支援を通じて、地域の発展とともに新たな市場の創造が進むことを期待したいと思います。