シンクシンクカップ2024 カンボジア大会の熱狂
2024年12月22日、カンボジアのイオンモール・ミエンチェイにて、全国から約3,500名の子どもたちが集結した「Think!Think! Annual World Cup 2024」、通称「シンクシンクカップ」が開催されました。このイベントは、ワンダーファイ株式会社が開発した子ども向け思考力育成アプリ「シンクシンク」を活用し、STEM教育の重要性を広めることを目的としたものです。これまで東京での開催が多かったこの大会ですが、2023年にカンボジアでの開催が決まり、すでに第3回大会を迎えました。
「シンクシンク」は、空間認識、平面認識、試行錯誤、論理、数的処理の5つの分野で学習することで、子どもたちの思考力を育成することを目指しています。世界150ヶ国で300万人以上に親しまれ、多くの子どもたちに楽しみながら学ぶ機会を提供しています。
競技の内容と参加者の反応
今年の大会は、4歳から12歳までの子どもたちが3分間で様々なテーマに挑戦するという形式で行われました。参加者たちの顔には期待と緊張が入り混じり、問題に直面すると真剣そのもの。解けた瞬間には笑顔とガッツポーズが会場を盛り上げました。
大会は、年中長、低学年、高学年の各カテゴリーに分かれ、最終的には上位入賞者計7名が、来年の東京大会への出場権を獲得するという結果に。子どもたちは自らの成長や挑戦を感じ取りつつ、これからの成長への期待を抱いていました。
表彰式と参加者の思い
熱戦の後は表彰式が行われ、受賞者たちは壇上に上がって賞状とトロフィーを受け取りました。母親たちの中からは、子どもが成長していく姿を見て誇りに思うという声や、日本に行く旅行を楽しみにしているというコメントが寄せられました。子どもたちの成績向上はもちろん、教育の現場全体での成果を実感できる貴重な機会であることの重要性を親たちは強調しました。
教育関係者からの評価
大会にはカンボジア教育ユース・スポーツ省や日本国際協力機構(JICA)の代表者も出席し、教育分野での交流が豊かになったことを喜んでいました。特にオウン・ボラット長官は、このプログラムが多くの子どもたちに新たな学びの機会を提供し続けていることを評価し、国際的な協力の重要性を訴えました。
JICAの三浦佳子次長も、「シンクシンク」を利用した教育がIQや学力テストの成績向上に寄与していることを実証済みだと述べ、今後もこのプログラムの普及を支援していく考えを示しました。
まとめ
「シンクシンクカップ」カンボジア大会は、単なる競技会を超え、子どもたちの成長を祝う場と成り得ました。思考力を育む新たな教育モデルとして、カンボジア全土に広がりを見せている「シンクシンク」プログラム。これからもこの取り組みが子どもたちの未来に光をもたらすことでしょう。