OnePlanetとサービシンク共同開発のApple Vision Pro向けアプリ
株式会社OnePlanetと株式会社サービシンクは、Apple社の空間コンピュータ「Apple Vision Pro」向けに、未来のWeb体験を目指した2つのアプリケーションのプロトタイプを共同開発しました。これにより、目の前の現実とデジタルな情報が融合し、新たな体験が生まれることが期待されています。
プロジェクトの背景と目的
本プロジェクトは、サービシンクが掲げる「Webの技術をリアルに広げる」というビジョンとOnePlanetのARおよび空間コンピューティング技術を融合させることで、次世代のインターネット体験を探求するものです。これまでの二次元のWebサイトから、三次元の空間へと拡張する際に生まれる新しいユーザー体験を実現します。
開発したアプリケーションの詳細
開発された2つのアプリケーションは、以下のような特徴を持っています。
1. アイテム認識ARマニュアル
このアプリは、現実空間に存在する特定のアイテムを認識し、それに関連するWebコンテンツをARで表示する機能を持っています。利用者が対象の物体をカメラでスキャンすると、関連する取扱説明書やWeb情報が空間に現れる仕組みです。
機能の概要
- - 事前スキャンと認識:特定のオブジェクトを機械学習を用いて事前にスキャンし、認識します。
- - 情報更新:Webベースのため、表示内容は容易に更新可能です。
活用シーン
例えば、給湯器やエアコンのリモコンが目の前にある時に、操作方法が自動的に表示されることで、紙のマニュアルを探す手間が省け、より直感的な操作が可能となります。
2. ユーザー追従ブラウザ「Sphira Track」
このアプリケーションは、ユーザーの動きに応じてブラウザウィンドウが追従する機能を持ちます。ウィンドウは常にユーザーの視点を向き、一定の距離で滑らかに動き続けます。
機能の概要
- - 自動追従:ウィンドウは平行移動するだけでなく、精確に目の前を向くように配慮されています。
- - 管理ウィンドウ機能:ブラウザウィンドウを一時的に格納できる「管理ウィンドウ」機能も搭載されています。
活用シーン
たとえば、料理をしながらレシピを確認する際に、スマートフォンのようにブラウザが常に利用者の動きに合わせているため、生活にWeb情報がより溶け込む体験が提供されます。
開発プロセスの意義
本プロジェクトでは、OnePlanetとサービシンクが週次でディスカッションを重ね、ユーザーにとっての「使いやすさ」をゼロから再定義しました。開発過程では、当初の企画からアイデアが進化し、特にユーザー追従ブラウザの形が「手持ち式」から「自動追従」へと変わるなど、両社の密な連携がプロトタイプの質を高めました。
今後の展望
今回の取り組みを通じて、ARとWebの組み合わせがどのように相性が良いのかを探求する重要な一歩が踏み出されました。OnePlanetは、お客様のビジョンに共感し、企業の挑戦に寄り添いながら、技術とアイデアで「未だ見ぬ未来」を共に創造していくパートナーとして、今後もさらなる支援を続けていく所存です。