レーザフュージョン発電の実証
2025-07-31 17:04:37

レーザフュージョン発電の新時代到来!連続照射技術の実証実験

レーザフュージョン発電の未来に向けた革新的な一歩



最近、株式会社EX-Fusionと浜松ホトニクスの共同研究によって、レーザフュージョン発電の実現に向けた重要な実証実験が行われ、大きな注目を集めています。この実験では、世界初となる1時間連続のパルスレーザ照射を模擬燃料ターゲットに対して行い、レーザフュージョン技術の新たな可能性が示されました。

従来のレーザフュージョン研究では、1回のレーザ照射による実験が主流でしたが、今回の実証実験は、連続的にレーザを照射する新しい手法に挑戦しています。この手法が確立されれば、エネルギー生成の効率が飛躍的に向上し、エネルギー分野における革新的な「ゲームチェンジ」が期待されています。実験の成果は、今後5年間で進行する世界規模のレーザフュージョン研究に大きな影響を与えると考えられています。

研究の背景と意義



レーザフュージョン技術の基本的な原理は、重水素と三重水素を燃料として使用し、高出力レーザ照射により原子核同士の融合を引き起こすことで、膨大なエネルギーを生成することです。この技術による発電が実現すれば、持続可能でクリーンなエネルギー供給の未来が開けます。

現在、レーザフュージョン研究は世界中で進められていますが、特に米国のローレンス・リバモア国立研究所で行われた「点火」の成功が、さらなる進展を促しています。一方で、発電システムとしての実用化には、ターゲットを高頻度で自動供給し、同時に複数の大出力レーザを正確に照射する必要があります。この高度な技術は浜松ホトニクスによる研究の賜物であり、同社は1990年代からの研究をもとに、世界最高水準の技術を誇っています。

九州エネルギー革命を目指す実証実験



今回の実証実験では、両社が協力して大出力レーザの連続照射システムを構築し、直径1ミリメートルの金属ターゲットを1秒間に10回の頻度で真空チャンバー内に投入しました。レーザの照射正確性は約500マイクロメートルの誤差に抑えられ、50%以上の確率でターゲットへの照射に成功。この成果は、次のステップである100ジュール以上のレーザを用いた実験に向けた技術開発に貢献するものです。

実験から得られたデータは、レーザフュージョン研究の国際的な展望に大きく寄与することでしょう。今後、アメリカや中国、ヨーロッパでも同様の研究が進む見込みであり、今後5年以内にキロジュール級レーザを使用した本格的な研究が始まると予想されています。今回の共同実験は、国際競争の中で日本企業が先駆けて技術開発を進める意義を示すものです。

未来のエネルギー供給への期待



EX-Fusionと浜松ホトニクスの努力は、レーザフュージョン発電の実用化に向けての重要な一歩となります。この技術革新が進めば、クリーンエネルギーの実現に貢献するだけでなく、新しい産業や雇用の創出にもつながるでしょう。

今後の研究開発がどのような方向へ進化していくのか、エネルギー業界の行く末に大いに期待が寄せられています。同時に、各国との技術協力や競争の中で、日本がレーザフュージョン技術のリーダーシップを発揮することが望まれます。


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会社情報

会社名
株式会社EX-Fusion
住所
大阪府吹田市山田丘2番8号大阪大学テクノアライアンスC棟 C806
電話番号
050-5526-7508

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