NTTファイナンスが新たなファンダムビジネスを支援
2025年11月5日、NTT西日本とNTTファイナンスは、出資確約型事業共創プログラム『Spark-Edge』の第1弾として、推し活IDビジネスに関連する株式会社BEAMINGへの出資を実行した。このプログラムは、革新的なビジネスを開発する企業を支援するものだ。
BEAMING社の概要
株式会社BEAMINGは2015年に設立され、東京都渋谷区を本社とする。代表者の次呂久博幸氏のもと、同社はファンダム運営を効率化するためのアプリ『STAN』を提供している。このアプリを通じて、クラウドファンディングや応援広告、さらにはファングッズの企画などを行い、ファンダムの活動を支援している。
特に、『STAN』はファンが自身の「推し」を支援するためのプラットフォームとして利用されており、ファン自らが主導する経済活動の拡大を狙っている。ファンダムのコミュニティが持つ力を活用し、ファンにとっての新たな価値を提供しようとしているのだ。
プログラムの今後の展開
『Spark-Edge』プログラムは、2025年4月21日に募集を開始した後、書類選考を通過した企業との面談を経て約3ヵ月で採択を完了した。NTTファイナンスは採択された企業と共に、2026年度の事業化を目指してビジネスモデルや技術検証を進める予定だ。
続いて、第2弾の募集テーマは「GX領域」として発表され、さらなる企業との連携が期待されている。これにより、NTTファイナンスはファンダムビジネスを支えるだけでなく、環境に配慮した未来のビジネスモデルの開発も推進する考えだ。
ファンダムの可能性
ファンダム文化は近年急速に進化し、ファンが自身の好きなキャラクターやアーティストに対して積極的に支援を行うことが常態化している。BEAMING社が提供する『STAN』のようなプラットフォームは、ファンが一つのコミュニティとして集い、共に活動するための基盤を提供している。この流れは、ファンダム自身を情報発信や経済活動の中心に据えることを可能にし、新しいビジネスチャンスを創出する要因となっている。
NTTファイナンスの出資により、BEAMING社はその事業をさらに拡大できる可能性を秘めており、今後の成長に大きな期待が寄せられている。NTTファイナンスとしても、ファンダム文化の拡大に寄与する事業参画を通じ、更なる市場開発を目指していく方針だ。ファンダムマーケットは今後ますます多様化し、高度なサービスが求められるだろう。NTTファイナンスとBEAMING社がどのようなイノベーションを見せていくのか、注目が集まっている。
この出資は、推し活IDビジネスの発展を促進するとともに、ファンが能動的にコミュニティに参加する機会を増やすための重要なステップだ。この先、ファンダムビジネスが新たな経済圏を形成する可能性に期待がかかる。