AIを活用した新支援パッケージ
2025-11-12 15:08:27
NTTドコモビジネス、AIを活用した新しいソフトセンサー支援パッケージ導入
NTTドコモビジネスが新たな支援パッケージを発表
NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社)は、化学や水処理プラントの運用に役立つ「AI Soft Sensor」の導入支援パッケージを2025年11月12日から提供開始します。このソフトセンサーは、環境変化に応じた品質予測ができるため、現場の安全性や効率性を向上させることが可能です。特に、自動再学習の機能を持ち、環境の変化にも柔軟に適応する特性を持っています。
現場のニーズに応えるソリューション
化学や水処理プラントでは、物理センサーによるリアルタイムデータの測定が一般的ですが、設置コストや技術的な制約のために物理センサーが導入できないケースがあります。例えば、有毒物質を取り扱う現場では、サンプルを採取して人手で分析する必要があり、リスクを伴うことが多いです。そこで、AI Soft Sensorが登場し、これが解決策として期待されています。
このソフトセンサーは、周囲のセンサーから得た情報を基に、通常はリアルタイムで測定できない状態や品質を推定します。この技術を使えば、たったの一日一回の評価から、毎分の推定が実現するのです。しかし、技術の導入には、多くの知識が必要であり、導入コストや時間も課題として残っています。
導入支援パッケージの特徴
本パッケージは、「AI Soft Sensorモデル開発教育プログラム」と「AI Soft Sensorモデル導入支援ツール」の二つの主要な要素から成ります。特筆すべきは専門知識がなくても現場の担当者が自らAIモデルの開発と導入ができる点です。
1. AI Soft Sensorモデル開発教育プログラム
参加者は、AIモデルの開発手法を段階的に学べるプログラムです。基本的な知識を学びながら、ノーコードで開発を行う実践的な講座も提供されており、誰でも効果的に学ぶことができます。これにより、現場で必要なDX人材を育成することも期待されています。
2. AI Soft Sensorモデル導入支援ツール
このツールは、必要な設定を対話形式でサポートし、環境変化に適応したAIモデルの開発を促進します。相互作用が可能な設計により、どのような技術者でも簡単に導入が可能です。
申し込みと今後の展開
NTTドコモビジネスのスマートインダストリー推進室に問い合わせることで、利用が開始できます。また、この支援パッケージは、2025年11月19日から21日まで開催の「IIFES 2025」に出展予定です。セミナーも実施し、具体的な導入事例が紹介される予定です。
会社は、今後も「AI Autopilot System」をはじめとする別の支援パッケージのリリースを計画しています。これにより、DX推進を強化し、各業務部門が持つ課題解決に貢献することを目指しています。
NTTドコモビジネスのビジョン
NTTドコモビジネスは企業や地域の自律・分散型社会の支援を目指し、様々な業務課題に応じたAI技術の導入を促進しています。「産業・地域DXプラットフォーマー」として新たな価値を生み出し、より良い社会の実現に貢献する姿勢が伝わってきます。
会社情報
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NTTドコモビジネス株式会社
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