フランスでの栄誉と日本酒の新たな時代
2021年にフランスで開催された『Kura Master日本酒コンクール2021』で、愛媛県の菊池勝義自然農場が製造した「菊樹 純米大吟醸完全無農薬・無肥料こしひかり100%」が、純米大吟醸酒部門で栄誉あるプラチナ賞を受賞しました。この受賞は、日本酒界にとっても大きな出来事です。
菊樹の特徴と味わい
「菊樹」は、一般的に認識されるようなフレッシュ感や華やかさを追求したお酒ではありません。開栓した直後は少し硬さを感じるものの、時間が経つにつれ、旨みが開花します。その後味の深みや余韻は格別で、自然栽培米を使用したお酒特有の、豊かな「こしひかり」の甘さが楽しめます。
このお酒は、魚料理や肉料理、さらには一流のシェフが手がけるフレンチやイタリアン、中華との相性も非常に良く、温度を選ばず、飲み方の幅が広がります。無農薬・無肥料で育てられたこしひかりを使用しているため、体に優しく、余分な味や香りは控えめで、飲み疲れしにくいのが特徴です。
地元の土と水の恵み
愛媛県東温市の自然環境は、このお酒の味わいに深く関係しています。名峰石鎚山からの清らかな水、豊かな土地で育まれたこしひかりの風味は、そのまま日本酒の深い味わいに反映されています。「菊樹」は、まるで最愛の伴侶に出会ったかのような喜びをもたらしてくれるお酒です。
首藤酒造の匠の技
この極上の日本酒を造るのは、愛媛県西条市にある首藤酒造です。太陽と大地、そして水だけを源に、無農薬・無肥料で育つこしひかりを使った日本酒は、実に手間がかかります。首藤酒造では、お米の特性に応じて精米や浸漬方法を工夫し、丹精込めて醸しています。
こしひかりは本来、炊き上げたときの量感と甘味が特徴の米ですが、それをどのように酒に生かすかは最大の課題でした。試行錯誤の末、精米歩合を45%に設定し、特別な吟醸用の麹を使い、低温発酵によって醪をじっくりと発酵させています。こしひかりの米粒をここまで磨くのは至難の業で、彼らの努力は計り知れません。
自然栽培の未来と日本酒
現在、農業界では化学肥料や農薬に依存しない自然農法への回帰が進んでいます。特に愛媛県東温市において、無農薬・無肥料の作物は年々その質を高めています。菊池勝義自然農場では、こしひかりの株の成長や米の風味が年々向上しており、多くの評判を得ています。
未来の日本酒は、より自然な栽培方法で作られた米から生まれると考えられており、東温市はその先駆けの地となっています。日本酒もプレミアム化が進む中、価格の高い日本酒が市場に溢れるようになってきましたが、その価値は生産者の情熱や努力をどれだけ理解できるかにかかっています。
商品情報
- - 商品名:菊樹
- - 通常価格:30,000円(税抜)
- - 容量:720ml
- - 製造年月:2021年2月
今や「菊樹」は公式ウェブサイトのみで販売されており、特別な一本として楽しむことができます。アクセスは
こちらからどうぞ。
農場と酒造の情報
西の清水のような自然な環境が育んだ「菊樹」、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?