麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズが取得したLEED® プラチナ認証
東京の新しい都市開発、麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズが、グリーンビルディング国際規格「LEED® ND」と「LEED® BD+C」、さらに「WELL Core™」認証の最高ランクであるプラチナを取得しました。これは、環境に配慮した建物として日本初の快挙であり、地域と一体となった持続可能な開発の新たな基準を示しています。
認証取得の背景
これらの認証は、株式会社ヴォンエルフが認証取得支援を行った結果、森ビル株式会社が管理運営する両プロジェクトが実現したものです。麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズはそれぞれ、オフィス・商業施設としての機能を持つだけでなく、地域との共生を問い直し、建物の設計や運営方法においても革新が求められました。2021年にはこの地区が計画段階においてもプラチナを取得しており、継続的な取り組みの成果が今、評価されています。
環境性能と社会価値の両立
このエリアでは、地域と連携した緑道の整備や、水資源の有効利用、エネルギーの効率的な活用が進められており、LEED NDとBD+Cの両方の認証が進められました。さらに、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーと麻布台ヒルズ森JPタワーのオフィス・商業部分では、日本で初めてのWELL Core™認証プラチナを取得。ここでは健康的な食事や清浄な空気を提供するための高性能な空調フィルターが導入されており、居住空間の質を高めています。
ヴォンエルフの支援
ヴォンエルフは、プロジェクトの初期段階から関わり、LEEDやWELLの取得に向けた取り組みを支援しました。森ビル株式会社との協業によって実現したこれらの認証は、持続可能な社会の実現に向けての重要なステップと言えるでしょう。今後もこのプロジェクトは、環境性能を高める取り組みや、地域への貢献をさらに深化させていくと期待されています。
未来への展望
また、次世代のLEED認証に向けての準備も進んでいます。LEED v4およびv4.1への登録は2026年に終了予定であり、プロジェクト関係者はこの期限を見据えた取り組みが必要です。持続可能な開発の考え方が根付く中で、これらのプロジェクトは、新しい都市のモデルとなっていくでしょう。
まとめ
麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズのプラチナ認証取得は、単なる建築物の評価にとどまりません。それは、地域と共に育まれる資源管理や、社会全体の健康・幸福への貢献を目指す、未来を見据えた都市の構築を果たす重要な取組です。この志が、次の世代に受け継がれていくことを願っています。