新型SUV「フロンクス」に新素材「DURABIO」採用
2024年10月16日、スズキが新たに発売したコンパクトSUV「フロンクス」に、三菱ケミカルグループの植物由来バイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO™(デュラビオ™)」がフロントグリルとして採用されました。この新素材は環境に優しく、持続可能な自動車づくりに寄与しています。
DURABIO™の特性
DURABIO™は、再生可能な植物由来原料である「イソソルバイド」を使用したエンプラで、従来の石油由来プラスチックに依存せずに製造されています。このため、石油資源の消費を減らせるだけでなく、原料となる植物が成長する時に二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガス削減にも寄与します。
さらに、DURABIO™は耐衝撃性や耐傷付き性、優れた発色性を持ち、自動車のフロントグリルに求められる高い性能を発揮します。これにより、フロントグリル部品に使用することで、製品の耐久性を向上させることが可能になりました。
環境への配慮
スズキは「フロンクス」のフロントグリルにDURABIO™を採用することで、製造の過程における揮発性有機化合物(VOC)の排出を低減するという環境配慮も実現しました。DURABIO™は着色剤を加えることで、美しい光沢感と高度なデザイン性を持つ仕上がりを実現し、従来必要だった塗装工程を省くことが可能です。
過去の採用実績
DURABIO™は、2021年末に欧州で販売された「S-CROSS」を皮切りに、スズキの代表的な車種である「スイフト」や「スペーシア カスタム」、「VITARA」などにも採用されてきました。これらの車両においても、環境に配慮した素材の導入が評価されています。
未来への展望
三菱ケミカルグループは、DURABIO™の展開を通じて、より高付加価値な製品の提供を目指しています。さらに、持続可能な社会の実現への貢献を続けていくとの意向を示しています。
まとめ
スズキの新型SUV「フロンクス」に採用されたDURABIO™は、自動車業界における環境への取り組みの一環として注目されています。この新たな素材が、今後どのように広がりを見せていくのか、非常に楽しみです。