株式会社電通デジタルが、Spotifyが主催する「Spotify Hits 2024」において、注目の賞「ベストマルチフォーマットキャンペーン(Sound & Story)」を受賞した。この受賞は、電通と共同で制作した「ドリエル20周年 世界の子守歌キャンペーン」が評価された結果で、エスエス製薬株式会社を広告主に持つプロジェクトである。
「Spotify Hits」は、2023年にブラジルとメキシコで始まった新しい広告賞で、今回日本で初めて開催されたものである。このアワードは、音声や動画のフォーマットを駆使し、ストリーミングデータを活用したターゲティングを行う広告キャンペーンを対象にしており、特に人々の心を動かす創造的なアプローチを重視している。キャンペーンは、グランプリ「Spotify Mic Drop」に加え、最も革新的な音声広告に贈られる「ベストオーディオキャンペーン(Future Sounds)」や、音声と動画のフル活用による成果を評価する「ベストマルチフォーマットキャンペーン(Sound & Story)」など、数つの部門賞が設けられている。
受賞した「ドリエル20周年 世界の子守歌キャンペーン」は、Spotifyが多く利用される時間帯を狙い、特に寝る前やリラックスタイムにアプローチすることを目的としている。広告は音声プラットフォームでのリスニング体験を強調し、視聴者を「セカイのララバイミュージアム」へ誘導する特設ページを設けている。このページでは、世界各国の子守歌を100種類紹介し、ゆったりとした環境で眠りに入る手助けを行うことが狙いだ。プロジェクトは、2022年9月3日から12月19日までの期間に実施され、様々な広告フォーマットを利用して多面的なアプローチを試みた。
また、Spotifyにおけるキャンペーンは、長きにわたり愛される子守歌と共に、心地良い眠りを促進することも重視していた。睡眠に悩む多くの方に、穏やかな眠りへとスムーズに導いてほしいとの思いが込められたキャンペーンは、多角的なマーケティングの成果を見せている。
今後も電通デジタルは、先進的なアイデアとテクノロジーを駆使しながら、新たなサービスの開発に取り組んでいくという。クライアントとの連携を通じて、課題解決に貢献し、経済と社会の変革を追求していく姿勢を明らかにしている。また、デジタル領域におけるリーダーシップを保持し、広告業界に新たな風を吹かせることを目指している。
電通デジタルは、その規模や影響力において国内デジタルファーム業界での重要な役割を果たしており、多くのクライアントと共に、生活者に寄り添ったクリエイティブなアプローチを提供し続けている。引き続き、技術と創造力の融合を通じて、様々なニーズに応えていく活動が期待される。