部下育成の課題と解決策
2023-07-05 10:00:03
管理職の62%が抱える部下育成の課題とは?EdWorks調査で明らかに
管理職の62%が直面する、部下育成の深刻な課題
近年、企業における人材育成はますます重要性を増しています。しかし、管理職の多くは部下育成に多くの課題を抱えているのが現状です。株式会社EdWorksが実施した調査によると、なんと62%もの管理職が部下育成に悩みを抱えているという衝撃的な結果が出ました。
部下育成における3つの大きな壁
調査で明らかになった、管理職が直面する3つの大きな課題を見ていきましょう。
1. 部下の成長意欲の低さ: 37.6%の管理職が、部下の成長意欲の欠如を課題として挙げています。若手社員のモチベーションを維持し、向上させるための具体的な施策が求められています。
2. 育成のための時間不足: 36.4%の管理職が、業務の多忙さを理由に、部下育成に十分な時間を割けないと回答しています。プレイングマネージャーが増加している現代において、これは多くの管理職が抱える共通の悩みと言えるでしょう。
3. 効果的な育成方法の不明確さ: 32.2%の管理職が、部下をどのように育成すれば良いかわからないと回答しています。育成ノウハウの不足や、効果的な教育プログラムの欠如が課題として挙げられます。
1on1ミーティングの浸透率は低いまま
部下との定期的な面談である1on1ミーティングは、部下育成において有効な手段の一つと言われています。しかし、今回の調査では、月1回以上の1on1を実施している管理職は44.6%にとどまり、毎週実施している管理職はわずか12.4%でした。1on1の導入率は高いものの、十分な頻度で実施されているとは言えない現状が浮き彫りになりました。
管理職が部下に期待するスキル
調査では、管理職が部下に伸ばしてほしいスキルについても質問しました。最も多く挙げられたのは「論理的思考力」で、全体の45.7%を占めました。次いで「職種ごとの専門スキル」、「わかりやすく説明する力」が上位にランクイン。これらのスキルは、現代社会で求められる重要な能力であり、育成の必要性を示唆しています。
外部支援への期待と懸念
多くの管理職(78.3%)が、外部機関による育成支援を望んでいることがわかりました。その理由として、「業務の多忙さ」が最も多く挙げられており、社内リソースだけでは対応できない現状が見て取れます。しかし、一方で「自社業務を外部は理解していない」という懸念も40.3%にのぼりました。外部機関に育成を委託する際には、自社特有の事情を理解してもらうための工夫が不可欠です。
未来の管理職候補の不足
さらに深刻な課題として、管理職候補となる人材の不足が挙げられます。約半数の管理職が、部下に管理職に登用できる人材が2割に満たないと回答しました。人材育成の遅れは、企業の将来的な成長を阻む可能性も秘めています。
EdWorksによる考察と提言
EdWorksは、今回の調査結果を踏まえ、以下の点を提言しています。
組織全体での育成支援体制の構築: 管理職個人が抱える課題を、組織全体でサポートする仕組み作りが重要です。
外部リソースの有効活用: 管理職の負担軽減と、専門性の高い育成支援のために、外部機関との連携を強化すべきです。
ソフトスキルとハードスキルの両軸育成: 論理的思考力やコミュニケーション能力といったソフトスキルと、専門スキルをバランスよく育成する計画が必要です。
1on1ミーティングの有効活用: 部下のキャリア形成やモチベーション向上に繋がるよう、1on1を効果的に活用する必要があります。
まとめ
本調査は、現代の企業が抱える部下育成の課題を改めて浮き彫りにしました。これらの課題を克服するためには、企業による積極的な取り組みと、管理職、そして部下自身の意識改革が不可欠です。EdWorksは、今後も人材育成支援を通じて、企業の成長に貢献していきます。
■アンケート概要
サンプル数:310名(部下を持つ管理職258名)
調査期間:2023年6月
* 調査方法:インターネットリサーチ
会社情報
- 会社名
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株式会社EdWorks
- 住所
- 東京都新宿区西新宿3-3-13西新宿水間ビル6F
- 電話番号
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