高校生のキャリア教育支援プロジェクト始動
一般社団法人HASSYADAI social(ハッシャダイソーシャル)と株式会社タイミーが連携し、「高校生のキャリア教育支援プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、通信制のカシマ教育グループの各校と、沖縄県内の全日制高校2校をモデル校として、高校生の主体的なキャリア選択を支援するものです。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは、「働く時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスを提供するタイミーとの協力により、高校生向けのキャリア支援を行います。具体的には、以下の3つの要素が組み合わさっています:
1.
業界・業種や働き方についての知識獲得
2.
多様な就労体験の提供
3.
自己内省の機会
参加する高校生は、まず「はたらく」ことについての理解を深める講義を受講し、次に夏休み期間を利用して、タイミーを介して様々な職種や職場で働く体験を行います。この体験を通じて、彼らは職業に対する見識を深め、主体的にキャリア選択を行う力を育んでいく予定です。
プロジェクト開始の背景
現代社会は学び方や働き方が急速に変化しており、高校生が主体的なキャリア選択を行うためには、実際に「はたらく」ことを体験する場が必要です。さまざまな調査によれば、高校生がインターンシップなどの就業体験を行っている割合は非常に低く、十分な機会が提供されていないという課題があります。また、教員の多忙化や企業との連携が難しくなっていることも、課題を深刻化させています。
プロジェクトの活動内容
プロジェクトは約6ヶ月間にわたって進行し、以下の様々な活動が予定されています。
1.
お仕事図鑑:タイミーで働く社員の体験を通じて、キャリアや働き方の多様性を学ぶオンライン講座を実施します。
2.
タイミー説明会:タイミーの機能や利用方法について説明し、実際にサービスを体験するためのアンケートを行います。
3.
課外活動:夏休みを利用して、様々な職種や職場での「はたらく」を経験します。
4.
振り返りプログラム:体験を通じて得た知見を学びに繋げるための対話プログラムが実施されます。
プロジェクトの成果
プロジェクト開始前に行われたお仕事図鑑において、高校生の「はたらく」イメージが「おもしろそう」と回答した割合が42.0pt増加、一方で「しんどい」と感じる生徒の割合は30.1pt減少するという結果が得られました。また、参加者からは多くの職業を学ぶことの重要性や、不安を払拭する内容のコメントが寄せられています。
関係者のコメント
一般社団法人HASSYADAI socialの共同代表、勝山恵一氏は「全ての若者が自分の人生を選べる社会を目指して、キャリア教育を推進している」と訴えています。一方、タイミーの山口眞司氏は「労働契約を結び高等学校生が実践的な経験を得ることで、キャリアの選択肢を広げることができる」と期待を寄せています。これからの高校生が未来に希望を持って進んでいくための一歩として、このプロジェクトが大きな役割を果たすことでしょう。