秋田県の小学生に寄贈された防災ガイドブック
秋田県では、子どもたちの防災意識を高めるために、約7,500部の防災ガイドブックが小学生に寄贈される取り組みが行われました。このプロジェクトは、応用地質株式会社とプロバスケットボールクラブ「秋田ノーザンハピネッツ」との協力によって進められており、地域全体の防災意識を向上させることを目指しています。
2025年8月26日、寄贈式は秋田県庁で開催され、県内の小学生向けにガイドブック『防災・減災のススメ(小学生版)』と『防災カード』が配布されました。さらに、秋田市内の小学校を訪問し、防災授業を行う予定もあります。
防災ガイドブックの内容と意義
『防災・減災のススメ(小学生版)』は、初めて防災意識に触れる子どもたちにもわかりやすく、災害時の対処法や備えについて学ぶことができる冊子です。また、『防災カード』は家庭での「もしも」に備えるための内容が詰まっており、持ち歩くこともできる便利なアイテムです。
このガイドブックは、2011年の東日本大震災を踏まえ、応用地質が毎年制作しているシリーズの一環として位置づけられており、特に子ども向けに改訂されています。子どもたちの防災意識を育むために、対話のきっかけとして活用されることが期待されています。
プロジェクトの背景
応用地質株式会社は、地球科学の専門知識を活用して、地域の防災教育に取り組んでいます。2014年から秋田市内の小学校で実施している防災教室では、参加する児童たちから、自身の学びを家族や友達に伝えたいという声も寄せられました。このような反応をもとに、より多くの子どもたちに役立ててもらうため、ガイドブックの制作が進められました。
このプロジェクトにおいて、応用地質の最高顧問である成田賢氏は、「子どもたちの防災学習を通じて、地域全体の防災意識を向上させたい」と述べており、地域社会における安全・安心の実現を目指しています。
地域貢献への取り組み
秋田ノーザンハピネッツは、地域の子どもたちの健康と安全を守るため、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。その一環として、常設のこども食堂の開設など、地域住民と連携し、SDGsの達成にも寄与する活動を行っています。
応用地質はその地球科学に基づく技術を活用し、秋田ノーザンハピネッツと協同して防災教室や環境教育を提供することで、未来を担う子どもたちが安心して成長できる社会を目指しています。
ガイドブックの入手方法
この防災ガイドブックや防災カードは、秋田ノーザンハピネッツのホームゲーム会場で配布される予定です。また、関係者や他の地域の家庭にも、防災意識の向上に役立ててもらうため、公式ウェブサイトからダウンロードすることができます。
まとめ
秋田県で進行中のこの取り組みは、地域全体の防災意識の向上を図りながら、子どもたちにとっての未来の安全を築くための重要なステップです。地域住民や教育関係者が協力し合い、全員が防災について考えるきっかけとなります。これからの活動に引き続き注目が集まります。