第7回「笹本恒子写真賞」受賞記念展
アイデムフォトギャラリー[シリウス]にて、2024年12月19日から12月25日まで、遠藤励の写真展「MIAGGOORTOQ(ミアゴート)」が開催されます。この写真展は、第7回「笹本恒子写真賞」の受賞を記念したもので、遠藤氏の作品とその背後にあるストーリーを深く理解する貴重な機会です。
遠藤励の受賞理由
遠藤氏が受賞した背景には、彼が長年にわたって培ってきた写真表現の力があります。特に、グリーンランドの先住民との出会いを通じて、その表現力と行動力をもって生み出された作品群は、見る者に強い印象を与えます。また、特に彼の大型写真集の完成度は高く、熱量を感じさせるものです。
彼は受賞の際に、「今、撮らなければならない写真がある」と語り、フィルムからデジタルへと変化する過程での苦悩や、パンデミックによる影響が彼の作品に与えた意味を伝えています。特に、北極遠征やシベリア遠征の中断によって直面した様々な困難は、彼にとって人生の試練となり、その中で見いだした写真の本質に対する認識が、彼の作品に深みを与える要因となったのです。
写真展の見どころ
この展覧会では、30点から40点の作品が展示される予定で、カラーとモノクロの作品が混在しています。観客は単なる視覚的な楽しみだけでなく、遠藤氏の体験や思考についても感じ取ることができるでしょう。彼が描くストレートな写真は、目に映る世界の華やかさを超え、静謐な本質を見つめる力を持っています。
遠藤励のプロフィール
遠藤励は1978年に長野県大町市で生まれ、スノーボーダーを撮り始めたのをきっかけに独学で写真を学びました。その後、ボードカルチャーに焦点を当てた作品を発表し、2017年には北極圏の民俗プロジェクトに着手。2024年には日本写真協会新人賞を受賞します。彼の著書には、『inner focus』や最新作『MIAGGOORTOQ』があります。田舎の美しい自然と文化を掘り下げた、彼の独特な視点が詰まった作品群は、多くのファンに支持されています。
お問い合わせとさらなる情報
本展に関する詳細情報は、アイデムフォトギャラリーの公式ウェブサイトやシリウスブログ、Facebookページにて随時更新されます。興味がある方はぜひ、足を運んでその目で作品を体感してください。電話によるお問い合わせも受け付けており、詳細は以下の連絡先をご利用ください。
TEL:03-3350-1211
公式サイト:
https://www.photo-sirius.net/
この機会に、遠藤励の独自の表現世界をぜひ体験してみてください。