価値創造の教育
2021-08-31 10:10:01

神戸大学が新たに挑戦する「価値創造の教育」の全貌に迫る

新刊『価値創造の教育』の解説



神戸大学出版会が新たに発行した『価値創造の教育-神戸大学バリュースクールの挑戦-』は、現代社会が抱える様々な課題に対して新しい価値を創造する力を支援する教育プログラムを詳細に解説した一冊です。この本は、神戸大学V.Schoolにおける教育体系とそれに基づく取り組みを紹介することで、読者に新たな教養の場を提供します。

V.School設立の背景



神戸大学V.Schoolは、2020年4月に設立され、「思索と創造のワンダーランド」として位置づけられています。ここでは、価値の創発や設計に関わる人材を育成することを目指し、参加者が互いに教え合い、話し合い、共に何かを創り出す場が用意されています。このような環境を整えることで、時代の変化に柔軟に対応できる能力を高めることが求められています。

VUCA時代の教育ニーズ



近年、VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)という言葉が注目されています。これは、現代社会における不安定性や不確実性、複雑さ、曖昧さを表現しており、こうした特性に対処できる力を学生に育むことが重要です。本書では、価値創造を「価値創発×価値設計」とする公式に基づき、様々な教育プログラムが展開されています。

内容の紹介



本書は三部構成で構成されており、それぞれ異なる視点からの価値創造教育に焦点を当てています。

第1部:価値創造教育の構築



この部では、V.Schoolの教育体系とその意義が詳細に述べられています。各章では、価値創発の教育や価値設計の重要性について深く考察されています。特に、教育を通じてどのように学生の価値創造力を引き出すかが重点的に解説されています。

第2部:プロジェクトベースの実践



プロジェクトに基づいた学び(PBL)やフィールドに基づく学び(FBL)に焦点を当てたこの部では、実践的なアプローチが強調されています。ここでは、神戸市の課題解決を目指した実際のプロジェクトや、日常生活における豊かさを探求するプロジェクトが取り上げられています。

第3部:価値創造のフロンティア



この部では、V.Schoolが討議の場として機能している様子が描かれています。SDGsやダイバーシティ、レジリエンスのような現代的なテーマについての考察が展開され、さまざまな価値観が交差する場としてのV.Schoolの役割が強調されています。

編者について



本書の編集には、神戸大学の著名な教授陣が携わっています。國部克彦教授をはじめ、鶴田宏樹准教授、祗園景子准教授がそれぞれの専門分野に基づく知識を持ち寄り、価値創造教育の新たな可能性を模索しています。これにより、本書は単なる教科書ではなく、現代における学びの新しい形を示すものとなっています。

まとめ



『価値創造の教育』は、新しい価値を創出することが求められる現代において貴重な知識を提供する教材です。神戸大学V.Schoolの取り組みを通じて、価値創造に貢献していく人材を育成するための一助となるでしょう。この本は未来に向けた教育の在り方を考える上で、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

会社情報

会社名
国立大学法人 神戸大学
住所
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
電話番号
078-803-1212

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