クラウドの急成長
2013-08-28 11:02:26

クラウドサービスの急成長と企業のICT投資行動の変化

クラウドサービスの急成長と企業のICT投資行動の変化



近年、国内企業のICT投資動向は大きな変化を見せています。特にクラウドサービスに対する需要は、急速に拡大しています。これは、ICT投資総額が横ばいの中で際立った動向であり、今後の企業戦略にも影響を及ぼすと考えられています。

ICT市場全体の横ばいとクラウドの成長



MM総研の調査によれば、国内の法人ユーザーによるICT投資の総額は、2012年度から2017年度にかけて年間約25兆円で推移する見通しです。この中で、クラウドサービスの投資比率は年々上昇し、2012年度のクラウド化率はわずか2.1%であったのに対し、2017年度には8.2%まで増加すると予測されています。これにより、国内のクラウドサービス市場は2015年度には1兆円、2017年度にはさらに2兆円に達すると見込まれています。

特にパブリッククラウドは高い成長率を誇り、今後のICT市場の重要な成長分野となるでしょう。これは、国内法人ユーザーが新規システム構築の際、クラウドの活用を重視する傾向が顕著になってきたからでもあります。実際、調査データからは、新規システム導入時にクラウドを優先する法人が約7割に達するという結果も得られました。

クラウドファーストの浸透



また、クラウドファーストの概念は日本でも浸透しつつあり、企業はクラウドサービスを優先的に検討する傾向が見られます。具体的には、28.6%の法人が「原則的にクラウドを利用する」と回答しています。これに伴い、クラウドサービスの選定ポイントも変化しつつあります。」

セキュリティ重視の潮流



クラウドサービスの選定基準は、従来のコスト重視からセキュリティの重要性へとシフトしています。パブリッククラウドを検討している法人の中で、セキュリティ対応力を重視する声が増えており、実際にリサーチによると、導入時の重視ポイントとして「セキュリティへの対応力」が最も高く選ばれています。これにより、今後のクラウド活用においては、セキュリティ対策の充実が求められることになるでしょう。

競争の激化



また、国内クラウド市場においては、競争が激化していることも特徴です。ユーザーが主に検討・利用するクラウドサービスには、AmazonやGoogle、NTTコミュニケーションズなどが名を連ねており、それぞれがシェアを拡大しようと躍起になっています。このことは、国内クラウド市場の成熟度を示す一因ともいえるでしょう。

まとめ



国内のICT市場は、クラウドサービスの急速な成長に支えられ、法人ユーザーの意識が変化していることが明確になりました。「クラウドファースト」の浸透とともに、セキュリティの重要性が増す中、企業は今後のIT戦略を見直す必要があります。これからの時代、クラウドは単なる選択肢ではなく、企業の戦略の根幹を成す存在として定着していくことでしょう。

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株式会社MM総研
住所
東京都港区芝公園2-6-3芝公園フロントタワー
電話番号
03-5777-0161

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