企業向け生体認証ウォレット「PassWallet」の無償提供が始まる
一般社団法人ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ(JCBI)は、世界初のパスキーを利用した企業向け生体認証ウォレット「PassWallet®」の無償提供を開始しました。このサービスは、ユーザーが顔や指紋による生体認証を行うことで、簡単にウォレット機能を利用できるよう支援するものです。
背景とサービス提供の目的
最近では、ブロックチェーン技術を活用したサービスの普及が進む中で、暗号資産やNFTなどの秘密鍵管理が大きな課題となっています。しかし、従来の秘密鍵は複雑で長く、ユーザーが安全に管理するのは難しいのが現実です。このため、JCBIは秘密鍵の管理負担を軽減し、より安全なウォレット機能の開発を目指し「PassWallet」を開発しました。
具体的な機能とメリット
PassWalletの導入により、企業は以下の4つの主要な課題を解決できます。
1. ユーザー体験(UX)の向上
企業が「PassWallet」を導入することで、ユーザーは秘密鍵を意識せずに、簡単に生体認証を通じてウォレットを作成し、秘密鍵を生成することが可能になります。現在サポートされているブロックチェーンには、EthereumやAvalancheなどがありますが、今後はさらに多くのブロックチェーンに対応予定です。
2. カストディ規制に関する確認
JCBIは、経済産業省のグレーゾーン解消制度を通じて、PassWalletを用いることで事業者がカストディ規制の対象とならないことを金融庁から確認しました。これにより、サービス利用者は安心して規制の心配なく運用可能です。
3. コスト削減
PassWalletを利用したい事業者は、所定の申請手続きを経て無償でサービスを利用できます。事務的な負担も軽減され、企業は効率的にブロックチェーン技術を取り入れることができます。
4. 企業間の協業機会の創出
PassWalletを導入した企業同士で、ユーザーは保有するNFTや暗号資産を生体認証で簡単に利用できるようになります。これにより、共同ビジネスの機会が広がり、サービスの相互利用が促進されます。
特許取得と今後の展望
JCBIはこのサービスを業界の公共財として位置づけ、特許を取得済みであり、国際的な展開も視野に入れています。今後もブロックチェーンサービスの実用化に向けた取り組みを続けていく方針です。
お問い合わせ先
本サービスに関しての詳細は、一般社団法人JCBIの公式ウェブサイトまたはお問い合わせフォームからご確認ください。これにより、ブロックチェーン技術の持つ可能性の実現へとつながることでしょう。