新潟県のスタートアップ支援プロジェクト『InnoLaboNIIGATA』が3期目を開始
新潟県新潟市に本社を構えるエスイノベーション株式会社が、『InnoLaboNIIGATA produced by KDDI』の第3期をスタートさせることを発表しました。これは、新潟県からの委託によるもので、地域のパートナー企業と県内外のスタートアップの共創によって新たな価値の創出を目指す取り組みです。特に、スタートアップピッチや伴走型プログラム「Side S」を通じて、企業間の連携を深めることが狙いとされています。
昨年度の実績と成果
昨年度の『InnoLaboNIIGATA』では、11回の定例会が開催され、33社の地域パートナー企業が参加しました。登壇した企業は46社にのぼり、その中には新潟県内のスタートアップ企業も含まれており、実際に17件のサービス導入や2件の実証実験が行われるという実績を上げています。このような成功を踏まえ、3期目ではさらに多様な業界の企業と協力し、ビジネス創出の幅を広げる方針です。
3期目の取り組み内容
今年度は、共創の機会を増やすために県内外の大手企業を揃え、スタートアップとの協力体制を強化します。また、新潟県内の起業家や起業予備軍を積極的に発掘し、地域全体でスタートアップ支援の拡充を図ります。具体的な取り組みとしては、以下のような事例が挙げられます。
- - 定例会の開催:2023年度は全10回の開催を予定
- - お互いに関連性が高い企業同士のマッチング支援
- - 新潟県内スタートアップの発掘と支援強化
- - 参加企業数の増加と事業の認知度を高める施策
伴走型プログラム「Side S」とは
さらなる支援として、伴走型プログラム「Side S」が用意されています。このプログラムでは、事務局が企業の共創プランの具体化へ向けてサポートし、参加企業の多様なニーズに応じたアドバイスやマッチング支援を提供します。事務局にはエスイノベーションとKDDIのノウハウが活かされており、双方の協力を通じて共創の成果を最大化することを目指します。現在、このプログラムには東日本旅客鉄道株式会社新潟支社や学校法人新潟青陵学園、株式会社テレビ新潟放送網が参加しています。
今年度のキックオフイベント&定例会の開催
5月28日には、伴走型プログラムのキックオフがNINNO3 RoomEにて開催され、オープンイノベーションについてのガイダンスやグループワークが行われます。また、定例会も同日に新潟市内で実施予定で、新規パートナー企業の挨拶やスタートアップのピッチが行われる予定です。これらのイベントを通じて新たなビジネスの芽を育てる場となるでしょう。
参加するスタートアップの募集
また、イベントに登壇したいスタートアップ企業の応募も受け付けています。参加を希望する企業は、事務局との面談・選考を経て、プロジェクトに参加することができます。特に、新潟県に拠点を持つ企業や進出を検討している企業は、そのチャンスが広がっています。
新潟県の地域資産を活用し、エスイノベーションが掲げる「地域資産に新たな技術で新たな価値を」というミッションのもと、スタートアップと大手企業との共創が新たな未来を切り開くことが期待されています。これからの取り組みが地域にどのような影響をもたらすのか、注目が集まるところです。