現代産業科学館で楽しめる「見る」の技術
千葉県市川市に位置する現代産業科学館では、開館30周年を記念して特別展「見る -生き物の目・機械の目-」が開催されています。本展では「見る」という行為の本質に迫り、視覚技術の多様性とその可能性を広く体験できる機会を提供しています。
展示概要
本展のスタートは立体錯視を通じて「見る」ことへの意識を高めるところから始まります。このエリアでは、明治大学の杉原厚吉教授が手がけた「家族四人」という立体錯視作品を見ることができ、見る角度によって異なる見え方を楽しむことができます。
生き物の視覚
展示は続いて生き物の目線に焦点を当て、工芸品を制作する職人や、海に生息する生物がどのように世界を見ているのかを紹介しています。これにより、我々が普段見ている世界が生き物によってどれほど異なるのかを体験できる学びの場が提供されています。
- - 空中ハンガー:株式会社電通の展示で、服が浮いているように見えるハンガーを通じて視覚の楽しさを体感。
機械の視覚
また、最新技術に基づく機械の「見る」仕組みも紹介されています。高速度カメラや電子顕微鏡の視覚システムを通じて、科学や産業の現場がどのように視覚的情報を取得しているかを知ることができます。我々人間の目には見えない過酷な環境についても、科学の力がいかに進化しているかを知る良い機会となります。
- - 空中の画像体験:株式会社Parity Innovationsの展示で、空中に浮かぶ画像とインタラクションしながら遊ぶことができます。
未来の視覚
展示のクライマックスは、未来の視覚技術に関するセクションです。災害救助におけるAIとの視覚共有システムや、どの角度からでも立体に見える3Dホログラムなど、最先端の技術が紹介されています。これにより、「見る」という行為がこれからどのように変化していくのか、そしてそれが我々の生活にどのように影響を与えるのかを考えさせられるコンテンツが展開されています。
ミュージアムショップ
さらに、ミュージアムショップでは「見る」に関連したさまざまなグッズも販売されています。ピンバッチやピンホールカメラなど、展示に関連したアイテムを手に入れることができます。営業日は土曜日・日曜日・祝日の13:00~16:30ですが、実施しない日もあるため、事前に確認が必要です。
体験型イベント
本展では様々な関連イベントも準備されています。例えば、目の不自由な方と交流しながら見えにくい世界を体験するワークショップや、絵本の読み聞かせ、さらには立体錯覚アートを学べるコースなど、親子で楽しめる内容が盛りだくさんです。
- 「目の不自由な人の見え方を体験しよう」(要事前申し込み、10月19日)
- 読み聞かせ会「見る」っていろいろ(10月19日)
- タカラガイの中を覗いて見よう(11月9日)
- ちば子ども大学「ふしぎ体験!立体錯覚アートの世界」(11月16日)
開催概要
- - 会期:10月12日(土)~12月1日(日)
- - 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- - 休館日:月曜日(特例あり)
- - 料金:一般500円、高校生・大学生250円、中学生以下および65歳以上は無料(特定日無料)
アクセス
現代産業科学館は、JR本八幡駅または下総中山駅から徒歩で約15分、京成本線鬼越駅からは約13分とアクセスも便利です。自動車を利用する場合は京葉道路市川インターから約5分の距離です。
お問い合わせ
現代産業科学館に関する詳細については、下記の連絡先までお気軽にお問い合わせください。
不思議で魅力的な「見る」の世界をぜひ体験しに、現代産業科学館を訪れてみてください。