PIC壱岐の挑戦
2017-09-28 10:05:56
ペンシルが離島に新サテライトオフィス「PIC壱岐」を開設し地域活性化を目指す
ペンシルが離島に新サテライトオフィス「PIC壱岐」を開設
昨今、リモートワークが急速に普及する中、株式会社ペンシルが長崎県壱岐市に新しいサテライトオフィス「PIC壱岐」を設立しました。このオフィスは、国の特別史跡に指定されている原の辻遺跡内に位置する「壱岐テレワークセンター」に入居し、専門知識が不要なウェブコンサルティング業務を通じて地域住民の雇用を促進することを目的としています。
PIC壱岐の役割と地域への貢献
PIC壱岐は、調査や分析、レポート作成、ウェブ広告運用といった非属人的な支援業務を行い、離島特有の環境条件の中でも就業機会を創出します。特に、子育て中の主婦や元IT従事者など、働きたいと考えているものの時間や場所に制約がある方々にとって、柔軟な働き方を提供することが期待されています。
壱岐市はお年寄りが多く、65歳以上の人口は35.5%に上ります。このため、アクティブシニア層を雇用し、その視点をウェブマーケティングに活かすことで、シニア市場向けの商品の需要拡大にも寄与します。こうした施策は、ペンシルの事業成長にとっても重要な要素となるでしょう。
PIC壱岐の効果と地域の未来
PIC壱岐の開設により、壱岐のIT産業が活性化し、地域全体のブランディングが図られます。親しみやすい海と自然に囲まれた壱岐を「ITアイランド」としてアピールすることで、移住者やIターン希望者の増加が見込まれ、企業誘致にもつながると期待されています。また、IT事業の発展が交流人口の増加を促し、観光ニーズの拡大が地域経済にプラスの効果をもたらすでしょう。
さらに、外国人インターンを受け入れることで、インバウンド効果も促進され、壱岐に対する認知度が高まります。これらの取り組みは、第一次産業との共存にも寄与し、地元の農業や漁業とITを融合させる新たな働き方の可能性を開いています。
PIC壱岐の展望と将来計画
今後、PIC壱岐は壱岐市内の古民家を改修し、新たなオフィス環境へ移転を予定しています。初年度は5名の地元市民を新規雇用し、将来的には壱岐の特産物を用いたEC支援事業を展開することも考えられています。また、この拠点をペンシルの従業員が利用することで、多様な働き方の提供を目指します。
ゼネラルマネージャーの梅門啓二氏は、「壱岐の魅力を最大限に生かし、新たなインターネット文化の発信源として地域活性化に貢献したい」と強い意志を示しています。そのため、島の活性化のためには、第一次産業と共存し、新たな産業を生み出す必要があると訴えています。今後を見据えたPIC壱岐の挑戦に、期待が集まっています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ペンシル
- 住所
- 福岡県福岡市中央区天神1-10-20天神ビジネスセンター15階
- 電話番号
-
092-235-5210