JR西日本と日東電工が法務・コンプライアンスの最前線で輝く!
2025年7月16日、レクシスネクシス・ジャパン株式会社によって開催された「第2回 コンプライアンスイノベーションアワード ― ASONE®ベストユースケース アワード」では、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と日東電工株式会社が法令遵守と業務効率化における優れた取り組みを評価され、受賞しました。本記事では、各企業の実践事例やアワードの趣旨、そして今後の展望について詳しく解説します。
アワードの目的と選定基準
このアワードは、ASONE®を利用し、法務やコンプライアンス業務において顕著な成果を上げた企業を表彰するものです。今年から名称は「コンプライアンス イノベーションアワード」に改められ、幅広い業界からの優れた事例を集めています。審査基準では、公平性を重視し、創造性や独自性、適応性、法令遵守への影響など、多角的に評価されています。
受賞企業の取り組み
JR西日本の事例
JR西日本は、2022年からASONE®を導入し、法令改正情報の効率的な収集と配信を行っています。このシステムにより、90社を超えるグループ会社が法令遵守の意識を高め、業務負担を軽減し、情報の正確性が向上しました。法務部では、法改正への迅速な対応が求められていますが、今後の課題として、職場での活用状況を把握することが指摘されています。ASONEの活用を通じ、さらに効果的なコンプライアンスの実施が期待されています。
日東電工の取り組み
日東電工は2019年からASONE®を導入し、法令監視の効率化を図っています。従来、各拠点で散発的に行われていた情報収集を一本化することにより、業務の負担が軽減され、法令改正に対する迅速な適応が実現しました。特に、拠点ごとに必要な法令を選んで配信できる機能が高く評価され、現場担当者の理解促進にも寄与しています。今後は、社内ルールの整備と、より多くの部署が法令を正しく理解し実践できる仕組み作りが進められます。
代表者たちのメッセージ
アワードの冒頭、レクシスネクシス・ジャパンの代表取締役社長、パスカル ロズィエは「このアワードが新たな発見と実りある時間であることを願っている」と述べ、受賞企業同士が互いに学び合うコミュニティの重要性を強調しました。業界を超えたベストプラクティスの共有が、コンプライアンスのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に役立つことが期待されています。
今後のASONE®の展望
イベント後半では、今後のASONE®のアップデート計画についてレクシスネクシス・ジャパンのシニアプロダクトデベロップメントマネージャー、神戸博之が発表しました。ASONE®は、法令対応を支援する新しい機能を追加し、2025年10月までに文書管理の柔軟性を向上させる意向が示されました。これにより、企業の法令遵守がさらに強固になることが期待されています。
まとめ
JR西日本と日東電工の受賞は、法務およびコンプライアンス分野におけるイノベーションの一例であり、今後の業界発展に大きく寄与するでしょう。ASONE®の導入によって得られる業務効率化や法令遵守の強化は、他の企業にも参考になる取り組みとして広がる可能性があります。法令遵守社会の構築に向け、今後もこのような先進事例の紹介が続いていくことが期待されます。