北海道猿払村の未来を考える「ホタツアー」
北海道の最北端に位置する猿払村で、持続可能な旅「HOTATOUR(ホタツアー)」が始まりました。このツアーは、地域の暮らしやホタテ漁、さらにはホタテ貝殻を資源として再利用する取り組み「HOTAMET」などに触れることができるフィールドワーク型の体験です。
1. 「ホタツアー」とは
「ホタツアー」では、普段は立ち入れないホタテの堆積場や、地元漁師とのふれあいを通じて、地域社会や環境問題への理解を深めることができます。これは単なる観光ではなく、持続可能な未来への参加を促す体験です。大阪・関西万博の共創プロジェクトの一環として、官民が連携して生まれたこのツアーは、地域資源の活用と参加型観光の新たな形を提示しています。
2. プロジェクトの背景
猿払村では長年ホタテ漁が中心産業として発展してきましたが、ホタテ貝殻の処理問題も地域の課題でした。この課題に取り組むために甲子化学工業や清水建設、TBWA HAKUHODOが協力し、ホタテ貝殻を再利用したエコ素材「SHELLTEC®︎」を開発しました。その結果、ヘルメットをはじめとする環境に配慮した製品が誕生しました。また、これらのプロダクトは大阪・関西万博の「Co-Design Challenge」プログラムにも選ばれています。ホタテ貝殻から派生したこれらの製品には、環境問題に対する新たな解決策を提示する期待が寄せられています。
3. ホタツアーの魅力
(1) 開発秘話を聞く機会
ツアーには村の役場の担当者が同行し、ホタメットの開発についての裏話を直接聞くことができます。実際の課題を目の前で確認しながら、プロジェクトへの理解が深まる貴重な機会です。
(2) 村の日常に触れるプライベートツアー
本ツアーは少人数制で、プライベート体験を重視しています。観光名所を訪れるのではなく、村人との対話や、住民しか知らないスポットへの案内を受けながら、真の村の生活に触れることができます。基本的に自由時間が多く、自分の興味に応じた体験が可能です。
(3) 地元産の天然ホタテを味わう
ツアー中、特別に用意された夕食には、猿払村産の新鮮な天然ホタテを使用した料理が提供されます。生産者の努力を理解し、持続可能な漁業の重要性を感じることができる美味しい時間です。
4. ツアー情報
- - ツアー名: ホタメットが生まれた村で、“やさしい未来”にふれる旅
- - 開催期間: 2025年9月~10月の平日(全3回)
- - 申し込み期限: 開催初日の2週間前まで(先着順)
- - 募集定員: 各回2名1組
- - 宿泊先: 笠井旅館
- - 旅行費用: 66,000円(税込)
5. 参加登録方法
公式ウェブサイトでの申し込みが必要で、希望する日程を選択することで参加が可能です。ぜひこの機会に、猿払村の魅力を体験しに訪れてみてはいかがでしょうか。
詳細な情報や申し込みは、
ホタツアー公式サイトをご覧ください。
持続可能な未来の実現には、私たち一人ひとりの参加が求められています。ホタツアーを通じて、地域の課題を理解し、共に未来を考えていきましょう。