ベネッセが提供する新たなAI学習機能
株式会社ベネッセコーポレーションは、オンライン学習プラットフォーム「Udemy」において、AIを活用した新しいロールプレイ機能をリリースしました。この機能は、学んだ内容を実践的にアウトプットする機会を提供し、受講者の実践力向上やキャリア形成に寄与することを目的としています。
多様な学びのニーズに対応
昨今の働き方の変化や生成AIの進化により、社会人が学ぶ際のニーズは多様化しています。ベネッセはこうした背景を踏まえ、「Udemy」上での学習支援機能の強化を進めてきました。今年4月には、AIが質問に回答する「AIアシスタント」や、学習計画を提案する「AIスキルマッピング」を導入しています。これらの機能は、受講者の学びの質を向上させ、実務での応用力を高めるために役立っています。
AIロールプレイ機能の詳細
新たに提供される「AIロールプレイ」は、受講者が実務に近いシチュエーションをAIキャラクターとの対話を通じて体験できる、会話型のコーチング機能です。この機能では、営業商談やプレゼンテーション、技術説明など、多様なシーンを模擬体験できるため、受講者は学んだ知識を実際の場面で活用する状態を作り出します。
この機能の最大の特徴は、講座で学んだ内容とロールプレイがシームレスに連携している点です。受講者は、自らの学びを即座に実践に移せるため、知識の定着が促進されるとともに、実務に役立つスキルを効果的に磨くことができます。また、ロールプレイが終了した後には、AIから具体的なフィードバックが提供されるため、さらなる学びを促進します。
導入の背景にある想い
この新機能の提供に際し、ベネッセの執行役員で社会人教育事業を担当する飯田智紀さんは「AIロールプレイ機能の提供は、社会人の学びにおける実践力を強化する一歩です。生成AIの普及により、アウトプットの重要性が上がっています。Udemyでは、受講者が実務に近い対話を体験できる点で、より実践的な学びが提供できると考えています」と語ります。
Udemy社のビジョンと今後の展望
米Udemy社のCEO、ヒューゴ・サラザン氏は「Udemyは、皆さんが自らの可能性を広げ、実践的なスキルを身につける学びの場を提供することを目指しています。AIロールプレイ機能により、受講者が得た知識をすぐに試し、対話を通じて理解を深めながら、実務での課題に備えることができます」と発売の意義を説明しました。
今後は、講師との連携を強化し、ラインナップの拡充を進めていくことが計画されています。Udemy Businessの導入企業では、内製講座への機能実装も可能になるため、企業のニーズに応じた柔軟な学習環境が提供されることが期待されます。
結論
ベネッセの新たなAIロールプレイ機能は、社会人のキャリア形成を支援する強力なツールです。受講者が実務に役立つスキルを磨くことで、自身のキャリアに新たなチャンスを生み出すことが可能になります。今後の進展に期待が高まります。
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