年末年始のテレビ視聴スタイルの変化と視聴者の願望を探る調査結果発表
2026年の年末年始におけるテレビ視聴について、株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果が示されています。この期間は本来、テレビの視聴時間が増える時期であるはずですが、調査からは視聴スタイルの大きな変化が浮き彫りになっています。
調査の背景
年末年始は家族が集まる特別な時間であり、テレビを見る時間も増えることが期待されます。しかし、近年は動画配信サービスやSNSの台頭により、リアルタイムのテレビ視聴が減少しているとの報告もあります。新しい視聴スタイルの実態を把握することが、今後のテレビコンテンツ開発において重要とされています。
調査概要
調査は2026年1月8日から10日にかけて実施され、対象は全国の20〜69歳の男女。通算1,000名からの有効回答が得られました。この調査結果は、視聴者のテレビに対する期待や選好、重要視する要素など、多面的に理解する手助けとなります。
主な調査結果
1. 視聴スタイルの変化
調査の結果、年末年始の視聴スタイルは「見たい番組がある時だけ視聴する」が82.4%を占め、リアルタイムでの選択的視聴が主流となっていることが明らかになりました。逆に「ほぼ一日中見ている」は17.6%にとどまり、従来の流し見文化から選択的視聴文化への大きなシフトを示しています。これは、視聴者がより意識的にコンテンツを選ぶようになったからだと考えられます。
2. 求められる番組内容
さらに、復活してほしい番組を尋ねたところ、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ」が31.2%でトップを占めました。この結果から、世代を超えた定番番組への郷愁が伺えます。それに対し「特に見たい番組はない」が44.1%を占め、視聴者の好みの多様化が進んでいることも浮き彫りになりました。
3. 年末年始の過ごし方
年末年始の過ごし方として最も選ばれたのは「自宅でゆっくり過ごす」という回答で、65.4%がこの選択をしました。しかし、この「自宅で過ごす」中にはテレビ視聴だけではなく、動画配信サービスの利用も含まれています。20代では「YouTubeなどの動画配信サービスを見る」層が増え、「テレビを見る」層を上回る結果も見られ、特に若い世代が新たな視聴行動をとっていることが明らかになりました。
4. 同時視聴の行動
さらに注目すべきは、テレビ視聴中に他の行動をとる「ながら視聴」の一般化です。54.4%の人が食事や飲酒をしながらテレビを見ると答え、SNSを同時に利用する人も33.7%にのぼります。この傾向は特に若い世代に顕著で、彼らはテレビとデジタルメディアを使いこなすマルチタスク型の視聴スタイルを採用しているようです。
5. SNS投稿の傾向
ただし、SNSへの投稿経験は「全くない」が81.5%と、視聴者は情報を受け取る一方で、積極的な発信は少数派という現状が浮き彫りになっています。この結果は、視聴者の主な利用目的が受動的な閲覧であることを示唆しており、テレビ業界にとってファンとのインタラクションの重要性を再認識させるものです。
まとめ
年末年始のテレビ視聴についての調査から、視聴スタイルの変化とともに視聴者の期待や不満点が見えてきました。視聴者は目的を持ち、自分が見たい番組だけを選択する傾向が強い一方で、視聴インターバルにおけるSNSとの併用も顕著です。テレビ業界は、多様化するニーズにどのように応えていくかが今後の課題となります。それでもなお、年末年始の定番的な家族で過ごすテレビ視聴は根強く残るでしょう。