磐田市が「伴走型相談支援サービス」を導入
静岡県磐田市は、母子モ株式会社が提供する『子育てDX』の一環として、子育て世帯のための「伴走型相談支援サービス」を導入しました。6月2日から運用開始されたこのサービスは、子育てに必要な手続きをデジタルで行うことができる革新的な仕組みです。これにより、妊娠届のオンライン提出や「妊婦のための支援給付金」の申請、母子手帳交付時の来庁予約がアプリを通じて可能となります。
デジタル化で子育て支援を効率化
磐田市は、2017年から『母子モ』と称される母子手帳アプリを導入し、子育てアプリ『いわた子育てアプリ』として地元の住民に利用されています。このアプリは妊産婦と子どもに関する健康データの管理、予防接種スケジュールの確認、さらには地域情報の配信機能を備え、育児の不安を和らげる役割を果たしています。
今回の「伴走型相談支援サービス」の導入で、アプリを通じて行える手続きがさらに広がりました。妊娠届や支給金の申請、来庁予約を24時間いつでも実施でき、待ち時間を減少させ、自治体職員も事前準備が容易になるため、業務効率が向上します。これにより、磐田市は子育て世帯の負担を軽減し、より安心して子育てができる環境を整備しています。
磐田市の子育て支援理念
磐田市が掲げる基本理念は「こども・若者が心から安心できるまち」です。この目標を達成するために、母親と子どもの健康を保つための施策の強化に努めています。デジタル技術の活用により、行政サービスの利便性を向上させ、市民が安心して暮らせる環境を実現することを目指しています。
市長の草地博昭氏は、「磐田で暮らそう」と子育て世代が思えるよう、これまで以上に支援体制の充実に力を入れていくと語りました。新しいサービスを通じて、妊娠届や給付金申請がより簡単に行えるようになったことを強調し、子育て環境の整備に尽力する旨を述べています。
存在する課題と今後の展望
母子モ株式会社は、2030年までに子育て期の手続きをシームレスに行えるようにする目標を掲げています。保護者や自治体、医療機関の負担を軽くし、デジタルでの快適な子育て環境を作り出すことに挑戦し続けます。この取り組みは、妊産婦から子育てをする家庭まで、幅広い世代の安心を支える重要なステップと言えるでしょう。
市は今後も、市民からのフィードバックをもとにサービスの向上を図り、子育て世代のニーズに応えるために新機能の追加や改善へと取り組んでいく方針です。
まとめ
磐田市の取り組みは、デジタル化による便利な子育て支援を実現し、地域の安心な育児環境を整えています。『子育てDX』による新しい支援サービスは、子どもたちやその家族が心安らかに育つための大きな力となるでしょう。ぜひ、多くの保護者がこのサービスを利用し、より充実した子育てを実現されることを期待しています。