商船三井さんふらわあとドコモバイクシェア、大分県での新たな交通改善に向けた提携を発表
商船三井さんふらわあ(以下、さんふらわあ)とドコモ・バイクシェアが手を組み、大分県内での観光及び交通の課題を解決するための業務提携を始めることが発表されました。この提携は、観光客にとって利便性を高めると同時に、地域活性化にも寄与することが期待されています。
大分県の魅力と交通の現状
大分県は、日本有数の温泉地であり、豊かな自然や歴史的文化財に恵まれ、多くの観光客が訪れます。しかし、駅や空港、港と観光地を結ぶ二次交通が整っていないため、観光客が周遊する機会が少なくなっています。これが観光業の活性化の障壁となっているのです。
特に、さんふらわあは関西から大分間を結ぶ旅客船を運航しており、非日常的な船旅を提供していますが、大分県内での観光客の足を提供することが急務でした。そこで、ドコモ・バイクシェアのシェアサイクルサービス「おおいたサイクルシェア」との連携を強化することで、新たな観光・交通の形を提供することとなったのです。
業務提携の具体的内容
業務提携においてはいくつかの具体的な施策があり、まずは
さんふらわあターミナル(大分・別府)へのサイクルポート設置が挙げられます。これにより、観光客が船を降りた際に快適にサイクルを使用できる環境を整える計画です。
また、
車体広告スペースに関する施策も進められる予定で、観光情報を発信するためのステッカーが掲出される予定です。
さらに、大分県内での観光回遊を促進する施策や、両者の事業活性化を目指した情報発信が行われます。例えば、観光地とターミナルを結ぶルートのマーケティングや、地元資源を活用したイベント企画も視野に入れています。
シェアサイクル「おおいたサイクルシェア」について
ドコモ・バイクシェアが提供する「おおいたサイクルシェア」は、大分市と別府市の主要観光地に設置されているサイクルポートを利用することで、観光だけでなく日常的な交通手段にも対応しています。大分市内には72ポート、別府市内には11ポートが用意されており、295台の電動アシスト自転車が整備されています。これにより、地元住民や観光客が快適に利用できる環境を確保しています。
さらには、利用者が安心してサービスを享受できるよう、日々のメンテナンスや車両の配置の最適化なども行われています。
業務提携の意義
この業務提携は、単なる交通手段の提供にとどまらず、観光客の訪問表層から深層に至るまでの体験を豊かにすることを目指しています。お互いの強みを生かし、地域資源を最大限に活用することで、新たな観光スタイルが生まれることが期待されてます。この取り組みが大分県のさらなる発展につながり、地域活性化に寄与することを願っています。
今後も、商船三井さんふらわあとドコモ・バイクシェアの新たな取り組みから目が離せません。エコで快適な移動手段を利用し、ぜひ大分の魅力を体験してみてはいかがでしょうか。