2023年9月19日、株式会社シーエムシー出版から新たに発売される書籍『パワーエレクトロニクス技術の進展』は、持続可能な社会を実現するために不可欠なパワーエレクトロニクス技術の全貌を明らかにする期待の一冊です。
本書は、脱炭素社会の実現に向けた高効率な電力利用を目指し、様々な技術に光を当てています。特に、パワー半導体デバイスや回路技術の基礎から、最新の軟磁性材料の開発、受動素子技術、さらにはシミュレーション技術に至るまで、幅広い内容が網羅されており、パワーエレクトロニクスの基礎から応用に至るまでの知識を深めることができます。
監修は筑波大学の岩室憲幸教授が担当しており、著者陣には著名な産業界の専門家や研究者が名を連ねています。彼らの豊富な知見をもとに、技術の進歩や将来の展望が詳しく解説されています。特に注目されるのは、車載用パワーエレクトロニクス技術に関する章であり、今後の自動車産業における電動化の進展を踏まえた内容が期待されています。
本書は5つの編に分かれており、まず第I編ではパワーエレクトロニクス技術とその重要性についての総論が展開されています。続く第II編では、軟磁性材料の開発とその特性評価が紹介され、高周波大電力用の材料の進展も詳述されています。
受動素子に関する第III編では、パワーエレクトロニクス機器でのEMCの概論に始まり、高性能化へ向けた技術が深掘りされます。さらに、シミュレーション技術に焦点を当てた第IV編では、実システムへの応用や技術の役割について解説がなされており、最新の電動航空機におけるシステムシミュレーション技術にも触れています。
最後の第V編では、自動車におけるパワーエレクトロニクスの現状と動向が詳しく解説されており、e-Mobilityインバータの最新技術についても言及されています。このように、書籍全体を通じて、パワーエレクトロニクスの技術が持つ可能性や今後の展望が広がっていることが感じられます。
『パワーエレクトロニクス技術の進展』は、パワーエレクトロニクスに関連する技術者、研究者だけでなく、興味を持つ一般の読者にとっても非常に有用な資料となることでしょう。脱炭素社会を目指す現代において、今後ますます重要な役割を果たすであろうこの技術について、しっかりと理解を深めるための一助となることを期待します。
本書は株式会社シーエムシー出版のECサイトや全国の書店で購入可能で、定価は税込で71,500円です。興味を持たれた方は、この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。