エジプト日本科学技術大学とスペースデータの連携強化
株式会社スペースデータは、エジプト日本科学技術大学(E-JUST)および他の関連機関とともに、宇宙技術を活用した持続可能な社会実現に向けた国際連携の覚書(MoU)を締結しました。この取り組みは、日本とエジプトの間の宇宙技術連携を促進し、地域社会の課題解決を目指すものです。プロジェクトは、JICA(国際協力機構)の正式な支援を受けており、中東・アフリカ地域における持続可能な技術の導入を狙っています。
主な協力分野
SpecSpaceDataは、以下のような重要分野において、このMoUの下で具体的な取り組みを進めます。
1.
研究と産業協創モデルの構築: 双方の大学や企業が協力し、研究成果を社会に実装していく持続可能な国際産学官連携モデルを確立します。
2.
デジタルツイン技術の活用: 衛星データやAIを活用し、文化遺産の保全や防災などの社会課題に対する解決策を共同で開発します。
3.
グリーンエネルギーの導入: スペースデータは、再生可能エネルギーの利用や都市計画、農業開発に関連する宇宙技術の応用を進めます。
4.
宇宙人材の育成: エジプトでの次世代の宇宙技術者を育成するため、教育プログラムやワークショップの共同実施を行います。
5.
小型衛星技術の共有: 衛星の具体的な設計から運用に至るところまで包括的な支援を提供します。
調印式の開催
この重要な覚書の調印式は、E-JUSTのキャンパスで行われ、同大学のAmr Adly学長や国際的な宇宙教育を推進するUNISEC-Globalの代表、東京大学や九州工業大学の教授を含む多くの専門家が集まりました。スペースデータからは、薮下成仁本部長と飯野翔太が参加し、その意義を共有しました。
委員会の設立と今後の展望
MoUの枠組みの中で、日本とエジプトの産学官関係者による委員会が設立される予定です。また、UNISEC-GlobalによるNano-satellite IoT Constellation Missionに関連するプログラムと協力し、センサーデータの収集から人工衛星を用いた情報収集、さらにはAIによるデジタルツインの実現に向けた統合的な取り組みを進めていきます。
未来への視点
スペースデータは、今後も多様な業界関係者と協力しながら、宇宙技術及びデジタル技術による国際協力の加速を目指します。社のビジョンである「人類が宇宙で持続可能な社会を作るために」を実現するための知識と技術の実装に取り組み続けます。
E-JUSTとUNISEC-Globalについて
エジプト日本科学技術大学は、日本政府とエジプト政府のパートナーシップに基づき設立された教育機関で、日本型の工学教育を取り入れた高等教育を提供しています。UNISEC-Globalは、宇宙教育を広めることを目的とした国際的な組織で、世界各国の大学と連携し、宇宙関連の人材育成に貢献しています。
株式会社スペースデータは、宇宙環境のインフラを一般公開し、持続可能な宇宙社会の実現に向けた取り組みを強化しています。今後の活動にご注目ください。