中高生の新たな家庭学習スタイルの変化
コクヨ株式会社が実施した「家庭学習に関する実態調査」によると、中高生の学習スタイルに大きな変化が見られます。この調査は、オンライン勉強アプリ「CarryCampus」のユーザーを対象に行われ、デジタルネイティブ世代がどのように学習しているかを探りました。
デジタルデバイス上での手書き
調査によれば、デジタルデバイス上で手書きをする中高生は33%に達しています。具体的には、紙に書く割合が90.8%、教材への手書きが61.9%に対し、デジタルでの手書きは33.3%という結果です。この傾向は、デバイスの普及により、"見る"だけでなく"書く"という行為がデジタル環境でも行われるようになってきたことを示しています。実際、タブレットやスマートフォンを文具のように利用する中高生が増加しています。
AIの活用が新たな学習パートナーに
さらに、勉強で悩んだ際の解決策として、57%が「AIに質問する」と回答したことも注目されます。インターネットや教科書に次いで、AIが情報源として重要な位置を占めていることが明らかになりました。この結果から、中高生にとってAIは、学校の先生や友人に代わる信頼できる学習のパートナーとなっていることが伺えます。
有料学習サービスの利用動向
調査の結果、今の中高生の中では、約15%が有料の教育サービスを利用したことがあると答え、その理由は「学力アップ」や「勉強を効率化する」ことが挙げられています。これは、単にテスト合格を目指すだけでなく、勉強の質を向上させるために有料サービスを導入している様子が伺えます。
調査の詳細と今後の展望
この調査では男女別や成績別のデータも収集され、家庭学習に関する多角的な分析が可能となっています。報告書は無料でダウンロードでき、さらなる詳細なデータが提供されています。このように、デジタルネイティブ世代の学習環境やスタイルは変化し続けており、今後の学習方法の進化が期待されます。
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調査概要
この調査はインターネットを利用して実施され、CarryCampusの中高生ユーザーからの回答を基にしています。調査は2025年の2月と10月に行われ、有効回答数はそれぞれ1285名と794名となっています。調査のテーマは「家庭学習」であり、最新のデジタル技術がどのように学習の現場に影響を与えているかが焦点となりました。