教育DXの新しい取り組み
一般社団法人国際エデュテイメント協会は、自社の教育サービス「ジョーカツ」において、株式会社ピクルスが開発した診断ツール「ヨミトル」を導入しました。このツールは、学生が情報活用能力を楽しみながら診断できるように設計されています。また、これにより教育現場でのICT(情報通信技術)の利活用が一層進むことが期待されています。
導入の背景
「ジョーカツ」は、小学5年生から中学3年生を対象に、情報活用能力を評価するためのサービスです。このサービスは、文部科学省による情報活用能力の体系表に基づいており、基本操作、問題解決スキル、情報モラル・セキュリティの三つの軸で構成されています。学生は全32問の質問に回答することで、自分の能力を測ることができ、診断結果と共にキャラクターが表示されます。
近頃、日本の教育現場ではタブレット端末を活用した学習が一般化しています。この環境の中、オンライン調査の利便性が高まり、教師の評価を含む教育実態を明らかにする手助けとなっています。しかし、既存のアンケートサービスは多くの場合、単調で学生の興味を引くことが難しいとされています。この点において「ヨミトル」は大きな役割を果たせると考えられています。
導入の決め手
「ヨミトル」の導入にあたり、特に注目されたのは、診断後に結果としてキャラクターが表示される点と、視覚的に分かりやすいレーダーチャートの導入です。これにより、学生たちはゲーム感覚で取り組むことができ、より効果的な学びに繋がるとのことです(国際エデュテイメント協会、森理事)。
導入効果
このユーザーフレンドリーな診断ツールにより、小学生でも問題なく楽しく診断を受けることが可能です。さらに、加盟者は管理画面を通じて多角的な視点から分析を行うことができ、教育方針や内容の改善に寄与しています。このようにして「ジョーカツ」は、単なる診断にとどまらず、教育現場での意識変化を促進しつつあります。
今後の展望
「ジョーカツ」がもたらす情報活用能力の向上だけでなく、ICTの利活用を促進し、授業改善にもつながることが期待されています。現在の利用者数は約5000名ですが、今後は段階的に1万人、5万人、10万人、最終的には100万人規模へと成長を目指しています。これに伴って診断の質や内容のアップデートも計画されており、有識者との連携によって学術的根拠に基づいた効果的な診断法を追求していく方針です。
組織概要
一般社団法人国際エデュテイメント協会は、2018年に設立され、日本における教育のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、様々なサービスの提供を行っています。細かい情報は同協会の公式ホームページに記載されております。
また、株式会社ピクルスは、教育分野だけでなく、マーケティング支援や SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)の提供を行っており、診断ツール「ヨミトル」もその一環として位置づけられています。このように両者は、未来の教育の在り方を考え続けているのです。