AIが企業の経営を変革する『R-Board』の登場
企業が保有するデータは年々膨大になる一方で、その活用法について悩む企業も多いのが現実です。日本企業の92%が「データ活用で十分な成果を得られていない」と回答しているという調査結果も出ている中、オーエムネットワーク株式会社が発表した『R-Board』は、そんな悩みを一手に解決する新しい経営支援ツールです。2026年春にはサービスが開始されるというこのツールは、経営の意思決定を劇的にスピードアップさせるとともに、データ活用の新たな可能性を開くものとして注目されています。
データの整理に追われる企業
多くの日本企業では、売上データや顧客データ、在庫データが日々蓄積されているにもかかわらず、「結局、何をすればいいのか」が見えず、経営判断に時間がかかっています。経営陣は過去のデータを基に判断することが多く、事務作業に追われるあまり、本当に重要な仕事に必要な時間が削られているのが実情です。
このような状況を打破するためには、どうにかデータを活用し、具体的なアクションにつなげる必要があるのです。エクセルでの資料作成に追われる管理職や、情報の遅れがもたらすタイムラグ、導入したシステムの効果が実感できない投資の無駄、そして業務の属人化により引き継ぎが難しい状況。これらの課題は、企業の競争力低下につながる深刻な問題です。
『R-Board』による解決策
そこで登場したのが『R-Board』です。このツールは、オーエムネットワーク社がこれまで開発してきた小売業向けシフト管理システム『R-Shift』に根ざしたデータ分析に特化したもので、以下の3つの特長を持っています。
その①:AIが問題と解決方法を提示
従来のシステムは単にデータを提示するだけでしたが、R-BoardはAIを活用して問題の原因を分析し、具体的な改善提案まで行います。例えば、「火曜日の14時から16時には、一名減らしても売上に影響は少なく、月間30万円の人件費削減が可能」という具合です。これにより、経営判断の時間を従来の10分の1に短縮できる可能性があります。
その②:リアルタイムで同じデータを共有
R-Boardは、パソコンやスマートフォンからいつでもどこでもアクセス可能です。データをリアルタイムで共有することにより、現場と経営陣が同じ数字を見ながらコミュニケーションをとれるようになります。これにより、部門ごとの数字の違いや混乱を解消し、スムーズな意思決定を促します。
その③:システムの統合
これまで別々に管理されていたシステムのデータが自動的に集約され、AIによる確認によって正確な情報が常に提供されます。これにより、エクセルによる手間のかかる作業が削減され、業務効率が大幅に向上します。
期待される効果と導入フロー
R-Boardを導入することで、企業は管理職の事務作業を30%削減し、経営判断のスピードを10倍に向上させ、売上も5-10%アップすることが期待されます。このツールは、業務効率化だけでなく、企業全体の競争力向上にも寄与します。
2025年9月にプロジェクトが始まり、2026年12月には試作版が完成。2026年春には正式なサービスが開始される見込みです。
会社概要
オーエムネットワーク株式会社は、新潟県新潟市に本社を置き、業務システムやシフト管理システムの開発を手がけています。代表取締役社長は山岸真也氏で、彼のリーダーシップのもとで、新たな技術革新が進められています。業務に忙しい方々にとって、R-Boardが新たな味方となることを期待したいですね。
公式ウェブサイト:
オーエムネットワーク株式会社