職場のメンタルヘルス
2024-10-10 20:15:51

メンタルヘルスへの意識調査から見える職場環境の課題と解決策

メンタルヘルスへの意識調査から見える職場環境の課題と解決策



日本のビジネスパーソンの多くが、メンタルヘルスに対する意識を高めているものの、実際にはカウンセリングを受ける抵抗を抱えている現状が、株式会社マイシェルパの調査によって浮き彫りになりました。この調査は、2024年の世界メンタルヘルスデーに向けて実施されたもので、20歳から59歳の回答者を対象に心理的問題に関する意識と実態が探られました。

背景事情



メンタルヘルスの重要性が増す中、日本のカウンセリング普及率は依然として低迷しており、OECDデータによれば、カウンセリングを定期的に利用する国民は、日本では6%に過ぎません。これに対して、欧米では10〜15%の人々が利用しています。この格差は、メンタル不調による仕事のパフォーマンス低下や、自殺率の高さにも繋がっています。2023年には、21,818人の自殺者が確認されており、日本は世界の中でも高い自殺率を記録しています。

調査結果の概要



調査の結果、以下の重要なポイントが明らかになりました。

1. カウンセリングへの興味と利用実態
約53%の人がカウンセリングの重要性を感じていますが、カウンセリングを実際に利用しているのはわずか6%にとどまっています。

2. 悩みや不安の実態
約71.9%の回答者が何かしらの悩みや不安を抱え、その中でも47%が仕事に対してメンタル不調が影響を及ぼしているという結果でした。

3. 抵抗感の原因
カウンセリングに対して心理的、金銭的、時間的な抵抗感を感じていると答えた人が多数を占め、このことが利用の低迷につながっています。

カウンセリングの重要性



カウンセリングは、心の問題に対して適切なサポートを提供する重要な手段です。しかし、日本におけるカウンセリングの普及が進まず、また、必要性を感じながらも利用しない人が多く見受けられます。特に、20〜30代の若者たちはカウンセリングの重要には気づいているものの、心理的な抵抗や費用面がハードルとなり、行動に移せないという状況です。

効果的なアプローチ



この課題を克服するためには、企業が従業員のメンタルヘルスに対して積極的なサポートを行うことが必要です。専門のカウンセラーによるアウトソーシングサービスの導入や、社内でメンタルヘルスに関する教育を行うことが推奨されます。

提言



マイシェルパの松本良平代表は、企業が従業員のコストを軽減しつつ、心理的なサポートを提供する必要性について強調しています。特に、若手社員への早期のカウンセリングの提供が、労働環境の改善やパフォーマンス向上に繋がると述べており、職場におけるメンタルヘルスの優先が求められます。

結論



メンタルヘルスに関する関心が高まっている中、それを実際の行動に移すための支援体制が必要です。特に心理的障壁を取り除くアプローチが、今後の重要なテーマとなるでしょう。企業とカウンセリング機関が連携し、従業員が安心してメンタルヘルスケアに取り組める社会を目指していくことが求められています。これによって、働く人々がより充実した職場環境で働けるようになることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社マイシェルパ
住所
東京都港区虎ノ門一丁目2番15号虎ノ門YSビル10階
電話番号

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