ベイシアが新たな環境モデルを導入
株式会社ベイシアが、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズとともに、グループ店舗での再生可能エネルギー活用を強化するための新たな取り組みを発表しました。具体的には、2023年11月18日から群馬県前橋市の前橋みなみモール店に太陽光発電設備と蓄電池を導入し、他店舗で生まれた余剰電力を融通する仕組みを構築します。この試みは、ベイシアにとって初の試みであり、今後の店舗運営を大きく変える要素となることが期待されています。
電力融通の仕組みとその効果
ベイシアでは、2025年11月までにアイ・グリッドとの連携により、46店舗に太陽光発電設備を導入し、そのうち5店舗では蓄電池を併設しています。このうち、21店舗が余剰電力を生成しており、前橋みなみモール店では、新たに2台の産業用蓄電池(合計387.0kWh)と598.7kWの太陽光発電設備を使用していきます。
このシステムによって、日中の太陽光発電で生成された電力の一部を他店舗から融通し、電力効率を最大化。結果として、年間の電力消費量に対する再生可能エネルギーの比率が約40%に達する見込みです。この取り組みは、電力料金のコスト削減やCO2排出量削減にも貢献します。
VPP(仮想発電所)の実現
特筆すべきは、今回の取り組みがVPP(バーチャルパワープラント)として機能することです。アイ・グリッドの技術により、分散したエネルギーリソースを一元管理し、余剰電力を効率的に蓄えることで、地域の電力供給の安定化に寄与します。これにより、ベイシア前橋みなみモール店は実質的に再生可能エネルギー100%での運営が可能となるのです。
地域との共生を目指して
ベイシアは、地域社会に貢献する企業を目指し、環境に配慮した店舗運営を日々実践しています。太陽光発電と蓄電池の導入を通じて、地域の電力問題に寄与するとともに、電力の地産地消を推進。アイ・グリッドとの連携により、グループ全体で再生可能エネルギーの最大活用を図り、GX(グリーントランスフォーメーション)の基盤を形成することを目指しています。
今後の展望
この取り組みは、未来の持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となります。地域の皆様に安心してご利用いただける店舗作りを続け、さらなる環境への配慮を進めていくことで、新しい時代のビジネスモデルを築き上げていきます。ベイシアの新たな挑戦が、他の企業にも影響を与え、持続可能な社会の実現に寄与することを期待しています。
取り組みの概要
- 太陽光発電: 598.7kW(パネル枚数:1,222枚)
- 蓄電池: 193.5kWh×2台(合計387kWh)
- - 導入店舗数: 46施設(うち5施設に蓄電池併設)
- - CO2排出削減効果: 11,594t-CO₂
この取り組みは、地域や社会に対して健全な影響をもたらすだけでなく、持続可能なビジネスの創出に向けた新しい試みでもあります。進化するベイシアの環境配慮型店舗運営に、今後も注目が集まりそうです。