台湾牛樟芝の進出
2021-05-15 23:57:14
台湾のバイオテクノロジーがアメリカ健康食品市場に進出、牛樟芝が注目の原料に
台湾のバイオテクノロジーがアメリカ健康食品市場に進出
台湾のバイオテクノロジー企業、綠茵生技が新たな快挙を成し遂げました。これまで長年の研究開発を経て、同社が製造する牛樟芝菌糸体の原料が、アメリカ食品医薬品局(FDA)から新規栄養成分(NDI)として認証され、米国市場での販売が承認されました。これは、世界初の牛樟芝製品のFDA認証取得により、台湾の牛樟芝産業の進展が期待される重要な出来事です。
牛樟芝って何?
牛樟芝は、台湾固有の真菌であり、牛樟樹に寄生する特異な成分を持っています。この原料は、肝機能の改善や免疫力向上、さらには二日酔いの軽減など、さまざまな健康効果を持つことが確認されています。そのため、牛樟芝は「台湾の森のルビー」とも称され、多くの人々に愛されています。
FDA認証の意義
綠茵生技のCEO、羅藼氏は、牛樟芝が欧米では未知の原料であるため、その健康効果を広めるのが難しいと語ります。このため、FDAの認証は、国際市場に進出する上での重要なステップと考えられています。実際、過去には他の研究者たちが牛樟芝のNDI取得を試みましたが、今回の成功は台湾のバイオ業界にとって画期的な出来事です。
幅広い応用と臨床試験の結果
このセミナーでは、台湾の医療機関の研究者たちも参加し、牛樟芝に関する最新の臨床試験の結果が発表されました。特に、B型肝炎に対する効能が見込まれており、有効成分が肝機能の数値を改善することが実証されています。さらに、異なる剤形によって様々な健康効果が得られることも確認されています。
生産技術の革新
綠茵生技の研究開発長、徐榜奎博士は、牛樟芝が白色短命の野生種であるため、生産が難しい事を指摘します。しかし、同社の独自の固態発酵技術によって、生育期間を従来の3年から3~4ヶ月に短縮することに成功しました。この技術革新により、環境への負担を軽減しつつ、生産コストを削減し、多くの人々が牛樟芝を手軽に利用できるようになります。
市場展望
綠茵生技はすでに8件の特許を取得し、中部科学園に国際標準工場を設立しています。これにより、年間数十トンの生産能力を持ち、アメリカ市場をターゲットにしているだけでなく、さらには日本やオーストラリア、東南アジア市場への展開も視野に入れています。
今後、牛樟芝は台湾を代表する健康食品として国際的に知られる存在になるでしょう。綠茵生技の取り組みが、台湾のバイオ産業の成長を牽引し、世界中の人々にその恵みを伝えていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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綠茵生技股份有限公司
- 住所
- 台中市大雅區科雅路43 號5 樓
- 電話番号
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